2014年3月25日火曜日

Bertone, dove vai !?


Bertone Miura


















再び(三たび) 経営の危機に瀕している イタリア カロッツェリアの名門 Bertone。
97年に 二代目Nuccio Bertone が亡くなってからは、急激に業績が悪化し、
2008年には事実上の倒産、その後 年間7万台の生産が可能であると言われた製造部門
を切り離し、Bertone Design として 設計を含めたデザイン部門を存続させた。
その生産能力は台数だけで見る限り、ロータスの10倍以上だ。

昨年末から今年にかけて、165人の従業員を解雇、インターンの人員も減らした。
今月になっても その存続が危ぶまれているが、まだ結論には至っていない様だ。
往年のカロッツェリアも、ホーム・ページでさえ、その内容と意匠は、デザイン会社にしては
一抹の寂しさがいとめない。

今回、トルコの企業を含め、数社がオファーを出しているらしいが、現時点では定かでない。
これだけのブランドが消えてしまうことは 考えにくいが、何とか維持・継続をして欲しいし、
本当は さらなる発展を望みたいところであろう。
問題は、多額の債務と会社のランニング自体が高コストなことだ。

しかし 今週、正式に破産手続きに入ったことが確認された。
4月末までに 会社の買い手が決まらなかった場合は、裁判所による公売になるだろう。
この際 どこかが買い取って、外観はオリジナル・デザインのまま、中身だけハイテックな
ミウラやストラトスを造ってくれたら、面白い事になるだろうに。

だから、同様に 初代のロータス・エリートなんかも、そのデザイン・カタチは,今でも十分通用する
だろうから、そういうことに特化した会社が有ってもいいかもしれない。
そう考えれば、リプロダクションして欲しいクルマは いっぱいある。
レプリカとしては 数々あるが、一部の高度な Continuation Car を除いては、
その出来映えは いまひとつなモノが多いのも現状だ。 
デザインを詳細にわたって再現し、満足できるレベルでちゃんと走れるものであれば、
それなりのマーケットはあるだろうと想うが。

ところで 昨年末、チーフ・デザイナーだった Michael Robinson は、彼の仲間とエンジニアも
引き連れて、12月30日、トリノに 新しい "ED Design " を立ち上げている。
偉大な遺産のポリシーを存続させる為か。
しかし 彼をもっても、今後のベルトーネが どうなるのかについては言及できないという。
[about "ED Design"]


ベルトーネは 2012年、創業100周年を迎えたばかりだった。

ベルトーネNuccio
[Bertone Nuccio Concept]