2014年6月11日水曜日

Ratings of TV




Formula 1 のテレビ視聴率が 大きく低下している。 世界的にだ !
なんと ラテン・アメリカでは 50%も低下し、イタリアだけでも 20%ダウンだ。
350万人の視聴者を失ったという。 アロンソの地元、スペインも 15%低下してしまった。
先月の モナコ の観客数も明らかに減少している。  [marca.com]

観客動員数は もちろん大事だが、ほぼ全てのレースに立ち会う レポーター達は別として、
我々が現場に出向くのは、殆んどの場合 自国で開催されるレースに限られる。
あとは オン・タイムで観ようと思えば、BBC の様に自発的な放送を行うメディアか、
日本の CS の様な衛星チャンネル、もしくは 時間をずらして ダイジェストする地上波の
チャンネルで観るのが 普通だ。

当ブログでも、ほぼ オン・タイムで 現場の流れを記述し、現地でレース終了後間もなく、
10位迄の選手を表示、15分以内に BBC による [Full Race Results] を掲載している。

それにしても、現地に出向くことなく、かなりの情報を得ることが出来るテレビ放映は
F1 にとっても 欠かすことのできないものであり、放映権の額も 計り知れない。
その視聴率が低下しているという事は、F1 の存続自体を揺るがしかねない大問題だろう。
5年前のデータでも、世界の視聴率は5億人を超えていた。

当ブログで 何度も述べた通りだが、視聴率は予想を超えて下落した。
その主たる原因は、本年度から規格が改定されたマシンの技術基準により、
エンジンの音量と音質が大幅に低下した為である。  ほぼ これに尽きると言ってよい
Vettel は、 今の F1 の音は "クソ(shit)だ" と暴言を吐いた。

観客や視聴者は、目に見えず、耳にも聞こえない 燃費の低下や Co2 の排出量などは
その場の問題ではなく、あとで知り得ればいい事である。
我々は、そんなことを求めて 高いチケット代を払ってまでレース場に足を運んだり、
テレビを観ているのではない。

燃費や排ガスに関連する技術開発は、より実態に則した開発方法があるハズで、
どうしても レースの現場でやらなければならないものではなかろう。
もちろん、極限状態で走る F1 から データを採取する意義は高いかもしれない。
でも、ラリー車などもそうだが、およそ日常的に街を走るクルマとはかけ離れたマシンの
データは、例え役に立つとはいえ、一般車に そのまま応用が利くとは言い難いものだ。

Canadian GP

勘違いしてはいけない。 F1 レースは、自動車界で世界最大のショーであり、
人々は そこに感動やドラマを求めて現場に出向き、テレビで観戦するのだ。
感動の無いショーを 誰が観に行くのか !?  それ無くしては、話題にもならないだろう。
しかも 当事者たちは そこに膨大な時間とカネを費やし、世間的にも多大な経済効果を
もたらしている。 サッカーのワールドカップしかり、オリンピックしかりだ。

人々は感動することで 歓びを分かち合い、明日への活路を見い出すのである。
F1 は 一刻も早く、その感動を取り戻さなければならない。
一刻も早くだ !!    [夢と感動]   [Pure Sound till last year]

F1は  大人のスポーツである 
遊び半分でやっていることではない。 そこに妥協の余地は無い !!

各チームは 世間の大会社が普段使用しているのと同じ位のコンピューター・システムを、
彼等のパドックに持ち込み、あらゆる事態を想定して 即時に対処すべく 、
怠りない装備をしている。  高いレベルでのエンターテイメントを行っているのだ。

そして F1 は遠からず、技術基準 及びその内容の再検討を迫られる事になるだろう !
FIA よ、しっかりしてくれ !!