2014年9月15日月曜日

Goodwood Revival 2014

           [teamtactics.co.uk]

今年も 様々なドラマと名場面を残した Goodwood Revival
これらは到底 Web なんかで伝え切れるものではなく、
現場に出向き、それを肌で感じるしかない。
だから このブログでも、その片鱗を垣間見るだけである。

長い伝統に培(つちか)われた英国の奥深さは、訪れる者を魅了してやまない。
そして彼ら自身、一人一人が己れの人生を謳歌する術(すべ)を身につけている。
そうでなくては こんなイベントが出来るはずがなかろう。


世界中どこへ行っても、そこには必ずその土地の息吹を感じさせるものがあるが、
ことクルマの世界、特にヴィンテージを語るにあたっては 英国に勝る国はない。
いや、確かに 古い佇まいを残す地域は、世界にはいくらでもあるだろう。
でも それらの殆んどは、ただ その時間が日常として過ぎ去っていくのみである。

しかし 英国はヴィンテージを記録に残し、それを世界に発信できる数少ない国
のひとつであり、その国土と 人々の生業(なりわい)はこれからも変わるこはない。
日本は これだけの自動車生産量を誇りながらも、過去の歴史を引き摺らない
めずらしい国だ。 だから そもそもヴィンテージという意識は希薄である。

10年近く前、ヴィンテージのオーディオや楽器が、家電リサイクル法に関連して、
その売買ができなくなりそうな事態が発生し、著名なミュージシャンや
高い意識レベルを持つ人たちが猛反発し、これにより 当局はやむなく これらの
物品をその対象から除外した。 日本の公共の意識レベルとは こんなもんだ。
愚痴を言うつもりはないが、心すべきことである。

さてイギリスには、愚痴も言わずに 人々を "魅了" するこのヒトがいる。
クルマの世界でも エンスーとして知られる、Rowan "Mr Bean " Atkinson だ。
役柄では愚痴を連発したりするが、内心は きっとピュアなヒトに違いない。
もちろん彼は、ヴィンテージを十分理解し、今回のイベントにも参加していた。
そして、またしても やってしまった !!   [Atkinson's past Driving]
                    
Before the Race

土曜日の Shelby Cup Race に於いて、彼がドライブする パウダー・ブルーの
Ford Falcon Sprint は、スピンを軋して他のクルマを蹴っ飛ばしてしまったのだ。
こと大事には至らず、彼がいつもやっているギャグの範疇だったと理解したい。
愛すべきイギリス人とは 彼のことかもしれない。  [teregraph.co.uk]

数々の興味深いシーンを残しながらも 今年のイベントは終了し、
また来年と言わず 末永く継続する英国の魂は、個々の人生にとっての糧となり、
その記憶は 消え去ることはない。   ....... and, "Bean" Forever !!