2014年9月6日土曜日

McLaren Honda & Haas Ferrari

HONDA の F1担当責任者である 新井康久は、今週初めに F1 公式サイトの
formula1.com とのインタビューで語ったところによると、
来季からマクラーレンにエンジンを供給するにつけ その開発は順調に進んでおり、
レースでの優勝も視野に含めて その努力を重ねていると述べている。
[Formula1.com]

但し、現況では エンジンとその周辺機器だけのシュミレーションにとどまっており、
シャシーが無い為、クルマ全体としての完成には至っていない。
予定では、来年2月初めの スペインの Circuito de Jerez での合同テストが
完成車として最初のテストとなる予定で、その際初めて全貌を垣間見ることに
なるだろう。  [Maps of Jerez]
エンジンとシャシーが一体となって初めて、その完成度が確認できるものだ。

その後間もなく本戦が始まる事を想えば、新井の発言は現時点でもかなりの確証を
得ているものと考えてもいいかもしれない。
新井は、エンジン・マネージメントに関して出遅れている ルノーとフェラーリも、
来季からはメルセデスと同等、もしくは ほぼそれに近いポテンシャルを持つと
考えており、その状況の中にホンダも挑戦していくことを念頭に入れている。

レースに勝つことが 企業としてのホンダのセオリーではあるものの、
新井の言葉の端々からは 十分な手応えと自信が感じられ、
ホンダの F1 再挑戦は、十分な確証のもとに推し進められていることが実感できる。
そして かっての発言では、今後 F1 からの撤退は考えていないとも語っており、
今回のホンダの意気込みは相当なものである事が想像される。

それを裏付ける様に、ホンダはマクラーレンに対し 年間一億ユーロの投資を行う
予定であり、その一部は既に実行されている可能性もある。
更にホンダは、エンジンの無償供給とドライバーの年俸の半額を負担するとも
伝えられており、その結果から得られる企業コンセンサスの衆知を目論んでいる
ことであろう。

しかし、コンストラクターとして参戦していた頃からすると、
おそらく当時は、年間500億円以上を注ぎ込んでいた事を鑑みれば、
今回の費用対効果は十分納得出来るものだ。  お買い得である !!

ホンダは 2016年については マクラーレン オンリーだが、
17年以降は 要請があれば 他のチームに供給することも視野に入れているという。
マクラーレンとは 独占契約ではない。

一方、来季からの参戦を予定する 新たな F1 チームである Haas は、今週3日、
その正式名称を "Haas F1 Team" とすることに決定、Ferrari からエンジンと
トランスミッションの供給を受ける旨、公表した。 [speedweek.com, de]
当初 FIA には、Haas Formula として申請していたものだ。
autoweek.com/article/formula-one/haas-f1-team

自らは世界的にも著名な エンジニアリング企業である Haas だが、
ホンダ同様、その企業イメージの衆知の為に 最先端のテクノロジーを駆使する
F1 に参戦し、自身のプライオリティーを高揚する絶好の機会だと確信している。
フェラーリにとっても アメリカは重要なマーケットであり、ハースの躍進にとっては
最高のチャンスだとという点で一致した。

これに関して3日、マラネロの Scuderia Ferrari は、
チーム代表の Marco Mattiacci の談話を交えて声明を発表している。
フェラーリはエンジン本体の他にも、関連するハイブリッド・アシストをハースに
供給する。 多分、ギアボックスも含まれるかもしれない。

ferrari-f1-engine

Mattiacci は、ハースとの連携は 単なるサプラーヤーとしての域にとどまらず、
それを超えた関係を構築する可能性がある、とコメント。
ハースも、" これ以上のパートナー・シップは考えられないし、
これによって我々のチームも、 十分なスピードを持って グレード・アップしていく
に違いない " と。

まあ 互いにリップ・サービスもあるにせよ、彼らの言う通り、"Haas F1 Team"
ホンダと共に 来季 F1シーンの注目株であることに間違いはない。

そして、世界は " 躍動 " している。  これからの日本の若者たちよ、躍動したまえ !
でないと、君たちの未来は無い !!
更に 定年を迎えたジジイ達も、..... " 躍動 " しろ !
でないと、夢のような老後は 有り得ないのだよ !!   心すべきである。