2015年9月30日水曜日

Haas selects Grosjean as Driver

 www.formula1.com

2016年から新たに参戦する Haas F1 Team は、昨日 North Carolina 州の Kannapolis に在る
Haas の本社で会見を開き、現 Lotus F1 の Driver / Romain Grosjean を 同チームのドライバー
として迎え入れる旨、発表した。
formula1.com/content/latest/headlines/2015/9/we_re-going-to-rely-on-grosjean
usatoday.com/formula1/2015/09/29/haas-f1-names-frenchman-romain-grosjean
https://www.haasf1team.com/news/    youtube.com/watch?v=XIMcuaHnFVI [20:17]

Kannapolis, le 29 septembre. Gunther Steiner (à gauche), directeur de Haas F1 Team, lors de la conférence de presse qui officialise la titularisation du pilote Romain Grosjean dans l'écurie américaine pour la saison 2016.

既に先週後半から、各メディアが 昨日の会見を予告していたものだ。
roadandtrack.com/news/romain-grosjean-will-drive-for-hass-f1-in-2016/
autosport.com/news/report.php/id/120977

Grosjean は、86年4月 ジュネーブ生まれの29歳。  基本フランス国籍。
2009年のヨーロッパ戦から ルノーF1で初出場したが、同年いっぱいで
一旦、クビサとペトロフにシートを奪われる。
2012年に Lotus Renault GP で再出発、当初は "Nutcase(危険人物、キチガイ) Grosjean" と、
Weber に睨まれ、ミスが多かったものの やがて成長、ここ2年位は入賞や表彰台に上がる様に
なった。 ベテランとは言いがたいが中堅どころになってきている。 まだ優勝経験は無い。
britishgreenyokohama.blogspot.jp/search/label/ncg

2012年の Canada と 2013年の USA GP での2位表彰台が最高得点。
今年のロータスは エンジンもメルセデスに替わって、ベルギーでは3位。

ルノーは週明けに(鈴鹿の後)、ロータスを買収することで合意が出来たと 発表したばかりだが、
Grosjean にとっても、ちょうどいいタイミングだったろう。
bbc.com/sport/0/formula1/34377884
今日の Lotus F1 Team のウェブを観ると、彼の事を祝福している様にも見えるが、
ま、よくある事ですな !    でも 彼の後任は、まだ決まっていない。 Maldonado は残留。
www.lotusf1team.com/

2015年9月27日日曜日

Japanese Grand Prix Final

Embedded image permalink
twitter.com/MercedesAMGF1/status/648022579979124736   

あと5分 !!   ポールポジションの Rosberg は ........ !?

Button だけが ハード・タイアを履いている。 ハードの寿命は25周分だ。

全53周のレースがスタート !!
Hamilton がいいスタートを切った。 最初の1コーナーでは Rosberg との せめぎあいが。
そして Rosberg は4番手に落ちた !  Vettel と Bottas がそこに割り込んでいる。

"I have a Puncture ! " ......, Ricciardo。  Yellow Flag。
Massa、Perez もおかしい。 Massa は Perez に接触か。 Perez は1コーナーの外へ。
Ricciardo は どの時点でパンクしたのか。

Lap 3 の時点で、Button 12位。
この間 Alonso は暫くの間、5周位まで9位を保つ。
パワーの無いマシンを 最高のテクニックでカバーしていく。
でも Lap6 では11番手に。

"Nico, エンジンの温度が高い。 気を付けて、" Team Radio。

Verstappen は、17位スタートから 既に13位に。
Lap 10 で Alonso がピット。 一旦 14位に落ちる。  次のラップで Button もピット。→ 16位。
Lap 15、11位のAlonso の後に、Kvyat と Verstappen が続く。

Lap 17、Rosberg がシケインで 3位の Bottas を抜いた。

twitter.com/ScuderiaFerrari/status/648004669059563520

Lpp 20) で、 1) Hamilton   2) Vettel   3)Rosberg   4) Bottas   5) Raikkonen   6) Hulkenberg

Alonnso は10位、Button は13位まで ジワジワ上がってきたか。
Kvyat のルノー・エンジンは、12位となった Button を抜くことが出来ない。

and Vettel's Engineer, " Very good pace.  Very good Job, "。

Versttapen は、1コーナーに飛び込む直前で Alonso を外側から交わした。(Lap 26)
Alonso, "(もっと パワーがないと !) これじゃ GP2 だ、GP2 ! "  Alonso 苛立つ。

Lap 30)     1) Hamilton   2) Rosberg   3) Vettel   4) Hulkenberg   5) Grosjean   6) Raikkonen
Lap 31) Vettel はピットインで Rosberg に抜かれた。 Alonso 13位、Button 16位に落ちている。

その後、Raikkonen は4位に、Alonso 11位、Button 13位に上がった。 入れ替わりが激しい。
今のところ、誰もが大過なく過ごしている。 リタイア組は誰もいない。
ロータスの2台は 激しいつばぜり合いを演じている。
Vettel は 1.7秒差で Rosberg を果敢に攻めるが、いま一つだ。

Lap 35) で Alonso 13位、その後 Kvyat のピットで12位にアップ。

twitter.com/pirellisport/status/648014853135835136

Lap 40)、Alonso は11位をキープ。 Button 14位。

Lap 45)、最後尾、Manor の Will Stevens は 130R で 激しいタイア・スモークを上げて
スピンしている。 そのすぐ横を チームメート・Rossi のマシンがかすめる様に通り過ぎた。
Verstappen は、同僚の Sainz を抜いて 9位に上がった。
レースは 残り10周を切った。  順位は大きく変わらない。

そして あと5周、 Raikkonen が Kvyat と Ericsson を従えて シケインを抜けていく。
Lap 50)  Alonso 11位。

と、此処で レース終了を目前にして 初めてのリタイア、Sauber の Nasr だ。(Lap 52 ? )


そして、そして ....... ,  Hamilton が今シーズン8度目の優勝 !!  メルセデスの 1-2 だ。
Vettel が Rosberg に1.8秒遅れて3番手にもぐり込む。

Hamilton は昨晩、カラオケで "Victory" を歌っていたらしい。
                                                     skysports.com


1) Hamilton   2) Rosberg   3) Bettel   4) Raikkonen   5) Bottas   6) Hulkenberg
7) Grosjean   8) Maldonado   9) Verstappen   10) Sainz
[Full Race Results]

Alonso は11位、Button 16位で終わった。
Hamilton は、Senna の持つ 41回の優勝記録に並ぶことになる。
twitter.com/MercedesAMGF1/status/648042521340309504


Button は レース後の BBC のインタビューで、"我々は まだやるべき事がいっぱい有る。
今は、刀を持たないサムライの様なもんだ。" と。

また、Button はスタート時から 一人だけハード・タイアを履いていた。
これは勝手な想像だが、マクラーレンは 二人に 敢えて別々のブログラムを試させることにより、
異なった条件下でのデータ収集をしているのではないか ? 単にタイアだけの事ではない !?
Button の運転技術が Alonso より大きく劣っていることでも無く、いつも後方の順位に
甘んじているワケではなかろう。 ホンダも、今は あらゆる状況下でのデータが欲しいハズだ。

一方 Alonso も、"GP2 みたいだ " とか、 "(こんなことでは)恥ずかしいよ " とチームラジオで
発言したことについて、"同情" を求める気味のことをほのめかすも、
"とにかく マシンの信頼性を向上させ、シンガポールでミスったようなことは2度と繰り返さない
様にしなければ。" と言う。
"僕たちは 来年も更なる挑戦をしていく。 (自分も)チームに残って 共に勝利を手にするのさ。"

しかし、来年も F1でレースをやっていくのか、という問いに対して、Alonso , ..... "I don't know"。
こればっかりは 判らないという事だろう。 Verstappen に抜かれた歯がゆさが頭をよぎったか。

そして チーム・ボスの Ron Dennis は、"Jenson とは2年間、Fernando とは3年間の契約が有る。
それが全てだ。 Jenson には 契約をキャンセルするつもりは無いと、木曜日に伝えた。
もっと早く言っとけばよかったが。"

"Jenson は 来年もマクラーレンに残るだろう。 そうして欲しい。" と強調、
"我々のチームは 彼ら2人を必要としている。 我々は勝てるチームだからだ ! "
これも アロンソの今日の走りを評価してのことであろう。
アロンソは自身でも、"今日の走りは完璧だった。 これ以上はない。" と言い切った。

McLaren-Honda の2台共が ホーム・レースで完走を果たし、
Alonso の順位もポイントゲット寸前だった事を思えば、マシンを取り巻く 技術的にも厳しい状況
の中、今日の2人の走りは十分評価されてよいものだ。

しかし Ron Dennis は、Alonso がレース中にチーム・ラジオで "吐いた" 言葉、
"これじゃ まるで GP2 のエンジンだ 、GP2 ! " とか、"恥ずかしい(みっともない)" と言ったことに
対し、"それは あまり前向きな発言ではないし、Honda とのリレーションシップを強固にしなければ
ならない時期に、そんな事を言うのは 自嘲した方がいいかも知れない。" と、
暗にアロンソを批判した。
多分 アロンソの発した言葉は、既に世界中のメディアと聴衆に伝わったことだろう。
www.bbc.com/sport/0/formula1/34372879
                                          autosport.com
Ron Dennis
Takahiro Hachigou / Honda CEO & Ron Dennis Today

"レースは一回だけじゃないんだ。 だから これは 非常に苦々しい体験となろうが、
ワールド・チャンピオンになるためには、避けて通れない道だ。
Alonso だって そうだ。 つらい体験を乗り越えて勝ち取って来た道じゃないか。
我々は パートナーである Honda と共に、一体となって 事を成し遂げようとしている。
他チームより 一年遅れたスタートをしているので、この遅れを取り戻すことが必須だ。"

これ等の発言を鑑みると、Dennis は ホンダとの関係を より強固なものとし、
2人のチャンピオン・ドライバーを抱えながら 来年の勝利に向かって邁進するつもりだろう。
世間では 今年勝てないことで、ホンダとの関係がぎくしゃくしているのではないかとの見方が
囁かれているが、今日の発言をみる限りはでは、ホンダとはうまくやっていきたいという意向が
伺える。 チームもドライバーも、"なぜ勝てないのかは 解かっている" と、常々発言しているし。

Button は、今回の鈴鹿で 自身の方向性を述べるだろうとの噂が絶えなかったが、
本人は、もう少し後で明らかにすると 言っている様だ。
多分、Dennis が今週 彼に、残留して貰いたい旨を伝えたことで、もう少し良く考えてみようと
想ったに違いない。 チームは、"ドライバーの意思を尊重する。" とも言っているので、
2人のドライバーの去就を含め、この成り行きについては、今後も注意深く見守る必要がある
だろう。 britishgreenyokohama.blogspot.jp/2015/09/suzuka-is-my-favourite-track-but.html

歴史は常に揺れ動くものだから !

Suzuka Today

       BBC Sport / Kvyat crashed Yesterday
Daniil Kvyat crashes

いよいよ決勝の日を迎えた Japanese Grand Prix in Suzuka Circuit。
金曜日のプラクティスは 雨に見舞われたが、今日の天候は まずまずか。

昨日の予選で、Red Bull の Daniil Kvyat が派手なクラッシュで 20G の衝撃を受けたとされるが、
本人は無事だった。 youtube.com/watch?v=EFl5dR59SyA   [Full Qualifying Yesterday]
場所は ヘアピンに入る短い直線の寸前、コントロールを失いながら バリアに突っ込んで
宙に舞い 一回転した。 ゆるめの右カーブ、10コーナーだ。
決勝で Kvyat は、ピットスタートする。  結局、ポールポジションは Rosberg。

Verstappen は、予選時のコース上ストップで 3グリッド降格の 17番手スタート。
Hulkenも、先週のシンガポールでペナルティーを受けたことにより 3グリッド降格で 13番手。
Alonso は12番手、Button が14番手スタートになる。

[Circuit Guide]    [Whatt to watch for ......, ]   [Driver Standings Now]
[Saturday in Suzuka]   [McLaren want Button to stay]    
[FIA Press Conference this Thursday]    [Friday Press Conference]
[Saturday Press Conference ;  Video]

今日の決勝は 14:00から。  テレビは、BSフジで 19:00から。
CS / フジテレビNEXT はオン・タイムで、12:30からドライバーズ・パレード、
直前中継~決勝は 13:30から。   尚、フジテレビの地上波でも、25:15から放送を行う。
5:00 BST on BBC One、and  5:30 BST on BBC Radio 5 live。

当ブログでも 14:00直前から、実況の書き込みをします。 随時クリックして下さい。
(いつも 映像は観ずに書いてますので、若干の誤差は有ります。 あしからず。)

尚、23日(水)には、ホンダの本社が在る 東京・青山のウェルカム・プラザで、
Button と Alonso が登場、ファン・ミーティングが開催されていた。 知らなかった !
youtube.com/watch?v=o8NDlvcVf_o  [1:20;12]


2015年9月26日土曜日

"The terrible Mistakes of a few People, ..... !? "


フォルクス・ワーゲンは ここ一週間、前代未聞のひどい状況に陥っている。

事の発端は 米 West Virginia 大学(WVU)の ある調査からだった。
ヨーロッ車の環境性能の優秀さを確認すべく、某NPO の依頼で、BMW X5、ジェッタ、パサートを
路上走行させることにより、実態に則したデータの収集を試みたところ、開けてビックリ、
VW2車のNOx が基準値の20~35倍に達したとの結果を得てしまった。

WVU が昨年5月に これを公表したことで、米環境保護局(EPA)も独自の調査を開始、
これに基づいて VW を追求した。
VW は EPA に対し "釈明"(言い逃れ)を繰り返したが、EPA が米国内での型式承認を保留する
旨を伝えたところ、検査の際にだけ 排ガスが規定値内に収まる様なソフトを搭載していたことを
(苦し紛れに)認めたものだ。

これ等は本来、米国内での問題として 対象車種は50万台規模と言われていたが、
その後 VW は、不正ソフトを搭載した車は 2008年から2016年までに販売した中で、
全世界で1100万台を超えると公表した。  尚、これに該当する車種と型式の詳細については
未だ正確な内容は発表されてない。

アメリカ当局は この顛末を刑事事件として受け止め、捜査を開始したと伝えられる。
この結果次第では、EPA は 最大 約180億ドル(2兆1600億円超)の制裁金の支払いを
VW に求めるとし、米国内では 今のところ Golf、Passat、Beetle、Jetta、
また VWグループのAudi A3 が対象となるという。
さらに ドイツを含む ヨーロッパのほぼ全域でも、対象車種は相当な数に上る模様だ。

VW 側も、米国内を含む世界的に対象となる車輛の "不正ソフト" の改修費用として、
65億ユーロを計上すると発表、ドイツの運輸当局も厳密な再検査を行うとした。
Passat が該当する下記のオフィシャル・サイトは、現在消去されたままだ。

Volkswagen Group CEO Martin Winterkorn

これ等の現状を鑑み、Volkswagen AG のCEO・Martin Winterkorn は、
23日、彼自らの決断で 辞任を表明した。

Winterkorn の後任には、VW 傘下の Porsche の CEO・Matthias Muller が、
VW Group の新たな CEO として着任することに為った。
尚、Muller の後任、ポルシェの新社長には、Oliver Blume が就く。

New VW CEO Matthias Mueller


以下の写真は、この3月に Jeneva(ジュネーブ)Motorshow のプレスデーの前日、
同じ会場内で開かれた "Europa Car of The Year" の現場で、私が撮影したものだ。
VW Passat がその栄誉に輝いた瞬間、Winterkorn は 私の目の前で 満面の笑みを浮べながら
会場の聴衆に応じ、記者やカメラマンの取材の列に答えた。

しかし、その僅か半年後に この事態だ。
5年以上前に蒔かれた不吉な種は、この時 芽を出して 間もなく花開こうとしていたのだ。
私だって これを観ながら、彼が まさか失脚するなんて 想いもよらなかった。
世の中の災いは いつ、どこから降りかかるか解からない。

Click to enlarge as follows ↓
Winterkorn in this Geneva


Clean Diesel !?

この事態を収束させるには、相当な努力と時間が必要だ。 それは計り知れない。
巷(ちまた)の町工場がやったのとは ワケが違う。
VWの あらゆる関連事業者やユーザーに対して、降りかかる火の粉は拭い切れるものではない。

世界の自動車業界にとっても 正に青天の霹靂で、その影響は想像も及ばないものとなろう。

2015年9月24日木曜日

"Suzuka is my favourite track, " but ......

  www.f1reader.com/list/news/jenson-button-quot-suzuka-is-my-favourite-track
Jenson Button leaves the garage.

Jenson Alexander Lyons Button(35歳)。  彼は 今季限りでの引退を示唆している。
dailymail.co.uk/Jenson-Button-set-retire-Formula-One
tribune.com.pk/speculation-mounts-on-buttons-retirement/?

2000年の Australia で、Williams FW22 を駆って F1デビュー。
以後 Benetton(2001)、Renault(2002)、B・A・R(2003~2005)、Honda(2006~2008)、
Brawn(2009)、McLaren(2010~)を変遷、
マクラーレン時代には 2012年までに8回の優勝を飾った。
今季からは 改めて McLaren-Honda の一員となる。
youtube.com/watch?v=QqzJeNJUPew  [Video]
youtube.com/watch?v=hjpElgDhRtM  [Interview with Button]

2009年、Ross Brawn 率いる Brawn GP では 年間チャンピオンを格闘している。
昨年末、Jessica Michibata(道端, 30歳) と結婚。 何故か 彼女がサーキットまで応援に来ると
Button は優勝してしまう。 2011年の鈴鹿でも、McLaren MP4-26 で優勝している。
大の親日家。 英国 Somerset 州 Frome 出身。
ブリストルの南東30Kmほど、サイズは4Km四方の小じんまりした街だ。  [Map of Frome]

しかし、今季からホンダがエンジンを供給している McLaren-Honda は大苦戦。
必ずしも エンジンだけの問題ではないにせよ、昨年からハイブリッド化された F1は、
そのレギュレーションの煩雑さからか、各チームとも困惑は隠せない。
昨年来 メルセデスの一人勝ちだったが、このところ フェラーリが頭角する。
しかも、レッドブルに至っては、ルノー・エンジンの不調で ルノーとの軋轢が表面化して、
来季の協力関係は非常に危うい状態だ。

そんななか、今季 既に5回のリタイアを経験した Button の心境は複雑だったに違いない。
かってのマクラーレン・ホンダの勝利は伝説ともいえるが、今季から挑戦を再開したホンダは
まだ 僅かなポイントを獲得したのみである。
かっての伝説ゆえ ホンダに対する期待感は絶大で、誰しもが その勝利を確信しているのだ。
何よりも マクラーレンの抱く期待は、確信そのものだったろう。 バトンも しかり。

しかし、複雑 且つ煩雑な FIA の車輛規則は、そのホンダさえも悩ましている。
当のマクラーレンも 来季の復活は間違いないと想いつつ、現況の歯がゆさは隠せないでいる。

Button は、マクラーレンとホンダの 日々の努力を十分理解できるものの、
F1ドライバーとしての性(さが)だろう、 勝利への願望は拭い切れないハズだ。
もう少し我慢すれば、来年は勝てるかも知れないのに。
マクラーレンもホンダも、このままずっと 現状に甘んじる事は無かろう。
youtube.com/watch?v=MRDluXzgT7w   [Honda R&D]

でも バトンは決断したのかも知れない。
彼の人柄は申し分ないし、既に十分な年収も得ている。 昨年 結婚して 自身も35歳になった。
ポルシェに転向して、いい結果を出している ウェバーの例もある。
世間では、引退後は BBC TopGear の解説者になるんじゃないかとも囁かれる。
youtube.com/watch?t=1&v=4Don2bq1_ww  [Santander Commercial]

一縷(いちる)の望みを抱くものの、バトン引退の噂は 色濃い。
色々考えた末に 今週末の鈴鹿で、彼は それなりのメッセージを発するだろう。
でも 何が有ろうとも、 我々は これからの彼を暖かく見守ろうではないか。
そして 今後の彼の人生に 期待しよう !!

thesun.co.uk

2015年9月22日火曜日

Mono Marine Edition for Superyacht


  autoguide.com


世界的な Super Yacht のメーカーである Camper & Nicholsons
Briggs Automotive Company(BAC)は、同社とのコラボで "Mono Marine Edition" をリリースする。
www.bac-mono.com/news.php?newsID=107

もちろん BAC が ヨット型の Mono を創るハズもなく、
超高級ヨットと Mono が有れば、素晴らしい時間と最高の人生を 謳歌することが出来ると言う話だ。
勿論、その為のカネと時間は必須だけれど。

"I started my career in the luxury yacht design field," BAC のディレクター・Ian Briggs が言う。
BAC は その Briggs 兄弟が 2009年3月に創設した会社で、"Mono" が 最初のモデルである。
BAC は Ian の兄の Neil Briggs が社長を務める。

2011年3月に Mono が発表されて以来、私自身 Mono については強烈な印象を抱いていた。
彼らとは2年前に バーミンガムの Autosport International で初めて出会っている。
彼ら兄弟については とても実直な感じを受け、兄の Neil とはその後 何度も会っているが、
Neil の前歴については聞き忘れたままだ。
しかも この1月に同社工場を訪問した際には、まだ "Marine Edition" の気配は無かった。
britishgreenyokohama.blogspot.jp/2015/01/bac-mono-one-of-kind.html

今回、Ian のキャリアを生かした "Mono Marine Edition" は、彼ら兄弟ならではの発想であり、
二人が一番やりたかったことであろう。

Marine Edition のベースとなる Mono は、今年になって スープアップしたバージョンで、
6月末の Goodwood で登場し、(Cosworth に代わって ? )Mountune による Ford Duratec
2.5 litere / 305bhp を積む。   youtube.com/watch?t=109&v=_5Nlzl7WFLg
従来通り、F3 から持ってきた Hewland FTR Gearbox を備えて、車重はわずか 580Kg だ。
これでも スタンダード・Mono より 40Kg 重くなり、馬力は 25馬力 ほど高くなった。
www.autocar.co.uk/car-news/new-cars/more-power-2016-bac-mono

でも この重さだったら、ヨットに備え付けたクレーンで吊り上げるのは 大したことない。
Mono 専用のクレーンはカーボンファイバー製で、ヨット側への 取り付けの汎用性は高い。
クルマ吊り上げの為のポイントは、コクピット後ろのロールバー部分に設置される。
彼らが Environmental Control Container System と呼ぶ 船内でのクルマの保管方法は、
海上に於いても塩害を心配することなしに 温度と湿度をコントロールしつつ、安全な環境で保管
することができるものだ。 クルマは 内外装とも 好みの色とデザインにオーダーが可能で、
必要箇所は対腐食性のコーティングが施される。

但し、一つだけ懸念が無いワケでもない。 それは £500,000 - といわれる価格だ。
勿論これには、カーボン製のクレーンや 船内の保管システム一式も含まれるだろう。
BAC は、このクルマと船側のシステムを 月産4台分まで対応できるという。
ということは、リバプールの工場の生産レベルは かなりスピード・アップしたという事か。


これほどのスーパーヨットのオーナーなら、Mono を自身の船に載せて置けば、
陸と海を自在に動き回ることも可能で、色濃い人生の時間を過ごすことが出来るに違いない。
これほどセンセーショナルなライフスタイルは 他になかろう。
BAC も これまでとは別の、新たな顧客層を獲得することが出来る。
"Mono Marine Edition" は、明日から開催される Monaco Yacht Show で (船と共に ? )
観ることが出来るだろう。

ところで 私は犬掻きで泳ぐことしか出来ないし、Mono だけあれば十分 最高で 色濃い人生を
過ごすことができるのですが。 (スーパー・ヨットなんか とても買えない。)
ま、年末ジャンボに当たれば、Marine Edition と ヨットの組み合わせを 考えないでもないけど。
(上記 Camper & Nicholsons 社の中古艇の値段を計算してみたけど、
 日本の宝クジでは 到底無理だ。  ジャンボを10回くらいは当てないといけない。
  確か、日本は豊かな国だと聞いていたが !?  モナコに船なんか見に行っている場合じゃない。
 やはり 新国立競技場を 2000億円出して創る国力は、日本には無いのかも知れない。
  britishgreenyokohama.blogspot.jp/2015/08/olympic-national-stadium-again.html

人生には 夢(とカネ)が必要だ !!  夢だらけの私は、今後 どうしたらいいのか !?

2015年9月20日日曜日

Singapore Grand Prix Final

 skysports.com

Alonso が、Red Bull のモーターホームから出て来るところを目撃されている。
何だ、...... これは !?
それはともかく、シンガポールGP は間もなくスタートする。

そして、決勝スタート !
まずは Vettel がタイアスモークを上げながら 1コーナーに飛び込んだ。
Riciardo、Raikkonen が続く。  メルセデスは 5位、6位。  
Verstappen がスタートをしくじった。 マーシャルに押されている。
(この後、ピットスタートとなった。)

skysports.com


Hamilton のラップは Vettel より 1.4秒遅く、ポジションは 4.7秒 Vettel の後方だ。
Button のリア・タイアがヒート気味だ。 同様な事は、昨日の予選でも確認されている。
Alonso は 11番手にいる。

Lap  6) Vettel は、2位 Ricciardo を5秒リード。 Raikkonen は3位をキープ。

Lap 10)   1) Vettel   2) Ricciardo   3) Raikkonen   4) Kvyat   5) Hamilton   6) Rosberg

そして Grosjean がピット。 ソフト・タイアに。 17位でコースに復帰。

Alonso は、ソフトに履き替え、13位で復帰。
と、そこでForce India の Hulkenberg がバリアに突っ込んだか。 バーチャル・セフティーカー。
そして リタイア。 Massa と絡んだ。

さらに Verstappen も 壁際に止まっている様に見える。
Button は今週、不運だ。 長いピットストップになってしまった。

Hulkenberg は、来週の鈴鹿で 3グリッドのペナルティー。

その後 トップ・スリーは、Super-Soft に履き替え。 Mercedes の2台は Soft。



Hamilton Team Radio, "OK ルイス、このタイアで暫く行こう。 出来るだけ やってみてくれ ! "

Ricciardo がトップを行く Vettel を執拗に追いかける。

Hamilton to Team, "パワーが落ちている、落ちてる。" 重大なトラブルか !?
Rosberg と Kvyat に抜かれた。
チームは Hamilton に、別のセッティングを試すように言っているが。 7位に後退。

Hamilton, "もうエンジンを切らなきゃだめだ。 Box、Box !! "  そして 今季初のリタイア !!!
さらに Alonso も Hamilton に続いてピットに。 Alonso もリタイアとなった。
Massa も既に リタイアしている。
Alonso
Hamilton

Lap 35) で、トップ・スリーは変わらず。 Vettel、Ricciardo、Raikkonen。
そして、3人共 ピット。 タイアを Soft に。
Button はジワジワと順位を上げ、Lap 37) で7位まで昇って来た。

そこで セフティーカー。 コース上に人が立ち入っているのを Vettel が報告。

と、Button が Maldonado のリアに接触、破片がコースに飛び散った。
すかさず Toro Rosso の2台が彼らを追い抜く。   and Yellow Flag !
Maldonado はリアウイングを失った。
Button の Flont Wing が Saintz の頭の近くをよぎる。  very dangerous !!

後方では、Verstappen と Gresjean のバトルが。 14コーナーで Verstappen がオーバーテイク。
ピットが湧く !   The flying Verstappen !!   続いて Sainz も Grosjean を抜いた !
twitter.com/ToroRossoSpy/status/645593402415910912

そして Button のチーム・ラジオ、"OK, Jenson、リタイアだ。 ギアボックスにトラブルだ。"


残り あと10周。 トップ・スリーは変わらず。
そして その状況は最後まで変わらなかった !

Vettel, Chequered Flag !!

1) Vettel   2) Ricciardo   3) Raikkonen   4) Rosberg   5) Bottas   6) Kvyat
7) Perez   8) Verstappen   9) Saintz   10) Nasr       [Full Race Results]

今日も 17歳の Verstappen は、最後尾スタートにもかかわらず 果敢なレース展開を見せた。
彼は 明後日(22日火曜日)、富士スピードウェイに姿を見せる。
ルノー ジャポンのビデオ撮りの為に Lutecia RS に乗る

今日の McLaren-Honda のダブル・リタイアの原因は、2台ともギアボックスのトラブルだった。
共通した原因かどうかは まだコメントが無い。 コーナーの多いシンガポールは、
ホンダにとっても チャンスの多いコースだったので残念だ。 エンジンのセット・アップに関しては
かなり煮詰まってきたのかも知れない。 但し、パワー不足は まだ残っているだろうから、
来週の鈴鹿は高速のストレートが2ヶ所も有るので、苦戦するだろう。


McLaren-Honda の抱える問題は、エンジン本体は概ねOK だろうが、周辺機器とのマッチングが
上手くいってないのだろう。 昨年からハイブリッド化された 現代のF1 の開発が熟成するのは、
通常 2~3年は必要である。 エンジンの開発を含む FIA の難解な車輛規則は、
熟成を遅らせる大きな要因となっている。 これが 今のF1 レースをつまらなくしている
大きな原因だ。 マクラーレンの開発する車輛側にも、空力やダウンフォースによる問題が
まだ残っている様にも思われる。

ホンダは市販車の世界でも ハイブリッドに関しては、ある種 トヨタに大きく遅れを取っている様に
見える。 もしも 本田宗一郎が "現存" していたなら、ハイブリッドに頼らずに 燃費とエコの問題
に十分対処していたと 私は想う。 彼は アナログ時代 最後の技術屋だ。
かって市販化した乗用車 Honda 1300 に対しても、彼は最後まで空冷エンジンにこだわっていた。
水冷が為の水廻りの簡素化と軽量化、エンジンのウォーター・ジャケットを無くす事での
製作コストの低減を狙った 一石二鳥を考えていたに違いない。

今回 ホンダは、エンジンの外構サイズを他チームより小さくして 軽量化と空力の縮小を狙い、
それによって ハイブリッド機器の配置も逆転させている。 多分、これ等の処置をしたことで
全体的な作動のバランスを保つのに苦慮しているものと想われるが、いずれこの問題は解消
していくだろう。 それをまとめる為に、多少の時間は必要だ。
これ等の事態は、マクラーレンのウォーキングも ホンダのさくらも 解かっているハズで、
此処らが いま一つ我慢のしどころだろう。

さて、このシンガポールGP から Roberto Merhi に代わって Alexander Rossi が
Manor のクルマに乗っている。 但し Merhi は、ロシアとアブダビのレースでは 走る予定だ。
(当初、Will Stevens に代わって、と誤って表記してしまいました。 お詫び申し上げます。)

テレビは この後すぐ、BSフジで。   [All Photos sourced skysports.com]

2015年9月19日土曜日

Red Bull vs Renault with VW is gossiped

  bunch.com.au / photos
formula-one-red-bull-f1-race-track-sports

Red Bull は今、心中穏やかでない。

今年になって エンジン供給元の Renault との間に、あからさまな確執が表沙汰になったり。
そして今週 Red Bull の Helmut Marko は、ルノーがエンジン・コンストラクターの立場を
終了することを示唆したのを受け、同等な戦闘力を持つエンジンが手当できなくなった場合には、
チームは F1 から撤退すると、英 Sky Sports の取材で明らかにした。
www.skysports.com/f1/news/red-bull

その "同等な、もしくはそれ以上" のエンジンとなると、現状では Ferrari に協力を仰ぐしかない。
ホンダは 今それどころではないし。
よって、ここ2~3年は フェラーリ・エンジンで "凌ぐ" かもしれないと言うのが周囲の噂さだ。
そして アストンマーチンまでが これらの話に油を注ぐ状況だったが、この話は無くなった様だ。
britishgreenyokohama.blogspot.jp/2015/07/aston-martin-f1-red-bull-mercedes-lotus.html

しかし これには伏線が有る。
Volkswagen Group が Red Bull Team を買収するのではないかという "噂さ" がしきりだ。
どうやら これはかなり 色濃い話らしい。 VW は いずれ独自のエンジンを開発するらしいが、
2018年までは、まだ準備不足だと言われる。
(メルセデス・エンジンの可能性もあったが、この話も終わった。)


さらに 心中穏やかでないのは Lotus も一緒だ。
現在の事実上のチーム・オーナーである Genii Capital は、自身のチームの取得先である
ルノーに 再び "売り戻す" との報道が為されて久しい。
britishgreenyokohama.blogspot.jp/2010/12/group-lotus-plc-genii-capital-fgenii.html

ルノーは、レッドブルとの間で エンジンの信頼性に関し、両者に確執が勃発しているが、
その流れの中でか、ルノーは F1 のチームとして フルワークスで復帰することを望んでいる
と言うが、ハンガリーGPの際に Genii の ロペスとカルロス・ゴーンが話し合いを持つと言われ
ていた。 その後 ルノーによる買収は最終段階に近いと言われるも、未だ正式な発表は無い。

Lotus は今季から Mercedes エンジンを使用しているが、ルノーが買収を行った場合は
2020年までという供給契約が不履行となるが、メルセデスの ウォルフは柔軟に対応する旨を
表明しているものの、何らかのペナルティーはまぬがれないだろう。
(レッドブルは、これにより メルセデス・エンジンを獲得するチャンスがあるかも知れない。)

また ドライバー・Maldonado の持ち込みスポンサー、ベネズエラの国営石油公・PDVSA
(Petroleos de Venezuela, S.A. )からのスポンサー・マネーが、ルノーとの買収問題の影響で
滞っているとも言われる。
http://www.lotusf1team.com/partners/pdvsa/pdvsa/

そしてロータスは この他にも 複数の問題を抱えている。
ロータスにトランスミッションを供給する X-track や ピレリ・タイアへの支払いの遅延、
ドライバーが使っている Bell のヘルメット、トヨタのモーターホームを使用している事への支払い、
表には出ないが、多分これ以外にも 未払いの問題が山積しているだろう。
(F1 以外でも、本体の Lotus Cars は同様な問題を永年に渡って取りざたされてきたし、
 恐らく それがクルマのデリバリーの遅れの原因にもなっていたと想われる。
 昨年から新たにロータスのCEO にシトロエンの Gales が着任したが、
 これ等の問題は解決出来たのだろうか。)
F1 を走らせるという事は、中堅企業の丸々一社をランニングさせるに匹敵するだろう。
それほどのカネが、チーム毎に動いているのだ。 数あるレースの中でも、F1 は別格である。
F1 に ゴシップは尽きない。  テレビでは これ等の事は判らない。 レースの解説のみだ。

この様に 今週のシンガポールのパドックでは諸々の噂が駆け巡っているが、
さあ、 明日の レッドブルの走りは 如何に !?

そして 現場では異変が !
明日のポールポジションは、Vettel だ !!   そして Red Bull の Ricciardo !!
三番手は Raikkonen !   最前列に Mercedes の姿は無い。 Hamilton is th。

さあ、........ どうなる !?         [Full Qualifying Results]

"Fantastic Job, Fantastic Job !! "
Sebastian Vettel
on the other,  " ............ "  / BBC Sport.
Lewis Hamilton

尚、明日のシンガポールは 恒例のナイト・レースです。
決勝は 現地時間 20:00(日本時間 21:00。 時差1時間)から。 BSフジは 23:30から。

2015年9月17日木曜日

Verstappen visit Fuji Speed Way next week


 www.renault.jp/information/news/arc/fswshooting-2015

Max Verstappen。
ベルギー出身のオランダ人。  若干17歳の現役 F1 Driver である。(今月末で18歳)

Red Bull の育成ドライバーだった彼は 昨年の鈴鹿で F1 のコース・デビューを経験したが、
その時は まだ16歳だ !!   そして 今年のオーストラリアGP から、Toro Rosso で初参戦した。
当初、彼を F1 レースの本戦で走らせることについては、各方面から賛否両論があった。
しかし FIA も この件を承認、まだ ラフなドライビングが随所に残るものの、
新人としては意外なほどの好成績を残している。

来週9月22日 連休中の火曜日、Singapore GP の帰りに フジスピードウェイに立ち寄り、
Renault Japon が行うビデオ撮影で 彼は Lutecia RS に乗る。  [Fuji Speedway Overview]
www.facebook.com/RenaultJapon/posts/928937623844194

撮影後は、その日のうちに鈴鹿の日本GPの会場に向かうことに為ろう。
あらためて 鈴鹿で彼の走りを観ることが出来る。
まだ十分空席があるハズだから、彼に興味のある方はサーキットまで足を運ぶのも良かろう。

でも、私は鈴鹿には行かない。 レース自体が以前より面白くないだろうと想うからだ。
少なくとも私の場合 現場まで行くという事は、そこで展開されるレースもともかく、
そこでしか 絶対に味わう事の出来ない ”音と臭い" が有るからだ。
既知の如く、昨年の車輛規則の改定以来、ハイブリッド化された以降の F1の発する排気音は
以前と比べて バカバカしいくらい つまらないものになってしまった。
結果、リアルなレースを見ても感動が無くなってしまったのだ。 
(それでも 多少は感動もするけどネ。)   [past F1 Sound]   [one More]

このブログで、何度もこれについて論じるのは 甚だ心苦しくもあるのだが、やむを得ない。
britishgreenyokohama.blogspot.jp/2014/06/ratings-of-tv.html

話は別だが、私は ジャズ・オーディオに関して、客が それを聴いて身震いするくらいの
感動を与える音場(おんじょう)を創る自信がある。(さほど高価な装置は必要ない。
 でも 50~100万円位は必要だが。 10万円以下ではリアルな感動は無いだろう。)

人が感動するには それなりの根拠と理由があるのだが、今の F1には それがない。
残念だ ........ 。  だから今月末の鈴鹿でも、十分に空席が有ると思う。

既にお気付きだと思うが、私は ホンダ・フリークでもある。
本田宗一郎の著書、"得手に帆あげて" を若い時に読んで以来、彼の心意気に傾頭した。
だから、ホンダが経営する鈴鹿サーキットの事でも、空席が有るだろう なんて言いたくはない。
でも それはホンダが悪いのではなく、F1 を統括する FIA の問題なのだから。


F1 がつまらなくなったのは 厳然たる事実である。
多分 大枠の理由は、時代の流れだ。 つまり、エコやハイブリッドを追い求めるあまり、
F1自体が時代の流れに "乗ってしまった" のである。
でも 今日はこれ以上、この件に関して論じるのはやめよう。

とにもかくにも、若い Verstappen は エライ !  大したもんです。  ........ という事です。

[about Verstappen]
bleacherreport.com/f1-2015-head-to-head-max-verstappen

2015年9月16日水曜日

Honda 2&4 / Honda Design in IAA Frankfurt

 leftlanenews.com/photos/frankfurt-preview-honda-24-concept-89603-picture
Photo: Picture 1 - Frankfurt LIVE: Honda 2&4 concept

昨15日からプレス・デーの始まった Frankfurt Motor Show。
Honda の コンセプト、"Project 2&4" の詳細が各々のメディアでアップされている。
RC213V-S のV4 Engine を使用し、かっての RA272 Fをモチーフとする。
britishgreenyokohama.blogspot.jp/2015/09/hondas-project-2-concept-powered-from.html
[another Pictures]  www.cnet.com/pictures/honda-project-2-4-pictures/2/


シングル・シーターではあるが Ariel Atom よりも100キログラム以上軽いこのクルマ、
通常のダッシュ・ボ-ドは持たず、(半)透明な(アクリル)ディスプレーには
セントラル・エアインテークに設置されたリアビュー・カメラの映像を表示し、
サイド・ミラーの代わりとして機能する。 また 鈴鹿サーキットのラップタイムも参考表示して
トラック・デーの楽しみを増している。

ステアリング・ホィールには、スターター・ボタン、トリップとストップ・ウォッチのオペレーション、
エンジンとトラクションをコントロールする(トグル)スィッチが着く。
シートベルトは、Simpson だ。 またボディー・カウルは Fairing Fastener(通称 ズ・ファスナー)で
簡単に脱着出来そうである。 エキゾーストはチタンで仕上げた。

ホンダとしては、例え限定的でも これを生産するかどうかのコメントは無いが、
この企画に関ったホンダのデザイナー・Martin Peterson は、
"これを商品化( ? )するのは さほど難しいことではない。
バイクパーツも多用し 多少のスケールアップはしているけど、基本的な骨格となるフレームも
それほど凝ったものではないし。" と言う。
しかし、この佇(たたず)まいは 4輪ではあるが、むしろバイクと言ってよい。 

確かに 2輪ベースのトライクが流行っている昨今、このクルマも同じ様に考えれば、
登録に際しても大きな問題は無いハズだが、4輪の場合 日本の陸運事務所がどう解釈するかは
何とも言えまい。 何分 "遊び心" を全く理解しようとしない日本の "官" だから !
4輪で "自立" しているバイクだと思えばいいじゃないか !!  バイク・エンジンなんだから。
国が幸せになるという事は、実は こんなところにも あるのに。

英米共に どこのキット屋も似た様なことはよく考えるので、そっちの方が早道だろう。
誰か やってくれると嬉しいけれど、期待して待つしかない。
取りあえず ホンダから話を Morgan に投げかけてもらって エンジンも供給し、
後ろ一輪の -Wheeler を造って貰ったらどうか !?  勿論 デザインと機能は これを踏襲して。
そうしたら、ウチがこれを輸入して登録してしまいますから !

さて、Frankfurt Show は 昨日と今日(16日)が Press Day、17日・18日が Trade Day、
そして Public Display(一般公開)は19日(土)~27日(日)までの9日間に開催される。
私は まだ行ったことは有りません。  ........ そのうち、ネ !!

Photo: Picture 3 - Frankfurt LIVE: Honda 2&4 concept
Photo: Picture 9 - Frankfurt LIVE: Honda 2&4 concept
Photo: Picture 10 - Frankfurt LIVE: Honda 2&4 concept
Photo: Picture 5 - Frankfurt LIVE: Honda 2&4 concept
Photo: Picture 17 - Frankfurt LIVE: Honda 2&4 concept

2015年9月13日日曜日

End of this Summer

   "Cactus M"
Citroen Cactus M Concept 04

たまには シトロエンの話だが、これはもう 説明の余地はない。  見ればわかるし、見ての通りだ。
このクルマは C4 Cactus をベースとするが、かっての Citroen Mehari から連想するその容姿は、
人々に様々な想いを引き起こす。
クルマは 19日(土)から一般公開される Frankfurt Motor Show の Hall 8.0 に展示される。
Source ; www.motorpasion.com/galeria/citroen-cactus-m-concept

あまねく我々は クルマを人生の糧とし、その利便性を享受してきた。
現代は その利便性のみならず、人はクルマを自身の人生を楽しむ為の道具としても成長させた。
その代表格はスポーツカーであり、それをさらに昇華させたのが レーシング・カーだろう。

一方 シトロエンは、世界に数あるメジャーな メーカーの中に於いて、
一般的な RV をさらに進化させ、特異な感覚をもって この "Cactus M"  を企画した。
但し まだコンセプトではあるが、かっての Mehari をリリースさせた経験からすると、
この Cactus M の登場も大いに期待できるだろう。
www.youtube.com/watch?v=n8OdcfdfFVA
past  Citroen Mehari

しかし シトロエンにとっても、課題が無いワケではない。
今の世は "安全" を(最)優先するから、本体の強度を含め 万が一の事故のことも考えて
安全を担保しなくてはならない。 結果的に多くの場合、コンセプトの際に表現したデザインを
残念にも 損なってしまうことが多い。 この辺はデザイナーにとっては 頭の痛いところでもある。
www.youtube.com/watch?v=vya0E-ZVI38

過去にも 似た様な感覚で、スイスの Rinspeed が こんなクルマを提案している。
                                                         latestheadlinenews.org

ところでこの文を書きながら気が付いたのだが、フランスとイタリアには キット・カーと言われる
ものは殆んど無い。  有ってもよさそうなものだが、 ........ 無い !
イギリスには おそらく100社近いキット屋があるのに。 だから キットカー・ショーが頻繁だ。
想うにイタリアでは、カロッツエリアの存在が これに代わる、 とは一概に言い切れないにせよ
それが大きな役割を担い、イタリアのカー・デザインを支える根源となっている。
フェラーリをはじめ、アルファロメオ等も これにあやかるところが大きい。 英国にはこれが無い。

実は フランスには、これ等のどちらも まず見られない。 キットカーも無いし カロッツェリアも無い。
でも フランスはイタリアに並ぶ デザイン大国でもある。(但し、主に服飾の世界が中心だが。)

そんな中でシトロエンは、自社のクルマのデザインについて一家言(いっかげん)を持っている。
世界中のメジャーなメーカーを鑑みても、この分野で シトロエンに匹敵する会社は無かろう。
何故そうなのかの検証は別の機会に譲るが、事(こと)クルマの世界では シトロエンは特異だ。
(イタリアは、また別な意味での特別な世界を構築してるけど。)

そして 残念ながら (デザインに関して)イギリスは論外だが、
スポーツカーと キット・カー 及び それに準ずる世界で 、イギリスに並ぶ国は無い。
(アメリカにも 結構な数のキット屋が有る。 アメリカ人のクルマ遊びの規模とセンスは一流だ。)
さらに残念な事に、日本は これらの全てに於いて 論外中の論外だろう !
ありきたりのクルマだけしかない。 唯一、他の世界には無い 軽自動車が全盛を極めていること
くらいだろうか。

要は( ! )デザインと それを支える "遊び心" のセンスの問題なのだが、
日本は官民共に これが欠けている。 特に日本の "官" には、それが殆んど欠如している。
この為にと言ってもいいほど、我々は少ロットのスポーツカーや キットカーの輸入登録に関して
大変な苦労をしているのだ。 言うまでもなく、それはユーザーの負担となっていく。

Rugged Airbump plastic features on the side of the car, just like it does on the road-going Cactus

さて 話はあちこちに飛んでしまったが、要は 一度しか無い人生を 大いに楽しんでもらいたいし、
いい時間を過ごして欲しいということだ。
些少ではあるけれど、これからも 私共は英国をベースに その特異なスポーツカーの分野で
日本の心を豊かにする為に、これからも努力を続けていく所存であります。
また、この様な感性を皆様に ご紹介する仕事に就くことが出来た事に感謝致します。
そして、そんな目線で このブログを ご愛読頂ければ幸いであります。

では今日も、心地よい日曜日を過ごされますよう !   あ、...... シトロエンの話でしたネ !!