2015年9月10日木曜日

Honda's Project 2&4 Concept powered from RC213V


 www.autoblog.com/2015/09/09/honda-project-2and4-concept/


Honda は "Project 2& 4 Concept" を "試作"、来週から始まる Frankfurt Motor Show 
持ち込む。 ショーは既に66回を数え、ホンダのスタンドは、Hall 9.0 の B11 に位置する。
www.iaa.de/fileadmin/2015/deutsch/downloads/Gelaendeplan.pdf
www.iaa.de/fileadmin/2015/hallen/Halle_9-0.pdf

www.motorscribes.com/honda-project-24-brings-motogp-and-f1-together

クルマは Honda の "Global Design Project" の名のもとに、
海外も含めたホンダのデザイン・スタジオに所属する内から 総勢80名のスタッフが参画し、
彼らが企画したクルマの中から厳選した末の最優秀賞である。
埼玉県朝霞市にある二輪のスタジオと、すぐ近くにある和光研究所の四輪のスタジオがコラボ
したことにより出来上がったものだ。 二輪の持つ爽快感と四輪のドライバビリティーを狙った。
試作・研究の一環というよりは、ある種の社内コンペだろう。

ホンダは従来より、デザイナーに限らず 若い社員達に対してこの種のコンペを開催して
彼らの気概を鼓舞している。 今年の McLaren-Honda のプロジェクトにも、多くの若い社員を
現場に送り込んだ。 そんな中には、F1を初めて経験する者もいる。
若い社員の発想を大事に考えるホンダの社風は、創業者・本田宗一郎のモットーでもある。
britishgreenyokohama.blogspot.jp/2014/01/spirit-of-honda.html


見ての通りのカラーリングの "2&4" は、1965年の歴史的な Honda RA272 からインスパイア
されたものだと称されるが、四輪共々に着いているサイクルフェンダーが 気にならないでもない。
つまり このクルマも、一応 ロード・カーを標榜しているのだ。
ホンダの若い社員たちは、こんなクルマが街中を走ってくれるのを望んでいるに違いない。

ホンダはかって、マン島のバイクレースでの歴史的な勝利を梃(てこ)にして這い上がった会社だ。
そして 四輪を造ったこともないくせに、軽トラックと スポーツカーのS360、S500、そして F1を
ほぼ同時期に開発を進め、まず 63年の夏に ホンダ初の四輪車として T360(軽トラ)を発売、
少し遅れたが、64年1月には S500 Convertible のデリバリーを始めた。
その年の7月、RA271・FがドイツGP でデビュー、翌64年の最終戦・メキシコGP では初優勝
してしまう。 40年前の10月の事だった。
F1は もちろん、宗一郎の一声でやってしまったことである。 何とも無茶な会社だった。
今では その遺志を引き継ぎ、"HondaJet" を完成させている。

www.youtube.com/watch?v=l7-QGiPMgR4


さて 本題の "2&4" は、通常のキャビンに当たる部分は無く、"Floating Seat" が剥(む)き出し
になっているので、対サイド・インパクト性は考えようもない。
一歩間違えば Ariel AtomBAC Mono にも通じ、我々にしてみれば ついオンロードで使う事を
想像してしまう。  ホンダ自身が この手のクルマを発売することには 考えも及ばないが、
イギリスの キット・カー屋だったら このアイデアは  "いただき"  じゃないか !
"キット 面白い ! "  ...... な~んちゃって。

バカな冗談はさて置き、マジに アリエルと BAC に この話を振ってみようか。
そうだ、早速 彼らにメールを打っておこう !! 
連中だったら今回の "2 & 4 Concept" をネタに、面白いクルマを考えてくれるかも知れん。
.........  いいネ !

"2&4" の車重は405Kg しかなく、Ariel Atom より115Kg も軽い。
(Atom はフル装備をすると、600Kg に近い。)
さらに全長は アトムより約40cm 短い 3040cm、車幅はチョット広い1820cm、車高は 995cm。
骨格と外装は、アルミとカーボン・ファイバーの組み合わせで構成される。
通常のダッシュボードは無く、透明のアクリル・パネルの様に見える High-Tech Instrument Panel
を ステアリングの真正面に配置している。 足には Ohlins Damper を履かせる。

肝心のエンジン部は、運転席とは反対側のシャシーにセットされる いわゆる Side by Side で、
一応 ミッドシップ・マウントと言える。 
実は Honda は1997年にも 似た様なコンセプトの四輪、"Side by Side" を公開している。
この時もバイク・エンジンで、XRV750の V-Twin を コクピットの横にマウントした。
但し、このクルマは サーキット・トラック専用としていたものだ。
www.honda.co.jp/pressroom/1997/c97094-sidebyside.html

今回の "2&4" は、MotoGP マシン・RC213V のロードバージョン、RC213V-S のエンジンを流用、
V-4・999cc で 212bhp / 13000rpm、Redline は14000rpm。 -Speed DCT を組み合わる。
britishgreenyokohama.blogspot.jp/search?q=RC213V
この回転域は 40年前のHonda RA272 F1.5 litre V12 エンジンと ほぼ同等である。
馬力も RA272 より わずかに低いだけだ。
RA272 の横置き・V12 は、当時としては画期的なエンジンであった。



ホンダの言う  "Power of Dreams" は これからも変わらない !!

Honda Project 2&4 I giapponesi ritrovano lanima sportiva
Honda Project 2&4 I giapponesi ritrovano lanima sportiva