"Cactus M"
たまには シトロエンの話だが、これはもう 説明の余地はない。 見ればわかるし、見ての通りだ。
このクルマは C4 Cactus をベースとするが、かっての Citroen Mehari から連想するその容姿は、
人々に様々な想いを引き起こす。
クルマは 19日(土)から一般公開される Frankfurt Motor Show の Hall 8.0 に展示される。
Source ; www.motorpasion.com/galeria/citroen-cactus-m-concept
あまねく我々は クルマを人生の糧とし、その利便性を享受してきた。
現代は その利便性のみならず、人はクルマを自身の人生を楽しむ為の道具としても成長させた。
その代表格はスポーツカーであり、それをさらに昇華させたのが レーシング・カーだろう。
一方 シトロエンは、世界に数あるメジャーな メーカーの中に於いて、
一般的な RV をさらに進化させ、特異な感覚をもって この "Cactus M" を企画した。
但し まだコンセプトではあるが、かっての Mehari をリリースさせた経験からすると、
この Cactus M の登場も大いに期待できるだろう。
www.youtube.com/watch?v=n8OdcfdfFVA
past Citroen Mehari
しかし シトロエンにとっても、課題が無いワケではない。
今の世は "安全" を(最)優先するから、本体の強度を含め 万が一の事故のことも考えて
安全を担保しなくてはならない。 結果的に多くの場合、コンセプトの際に表現したデザインを
残念にも 損なってしまうことが多い。 この辺はデザイナーにとっては 頭の痛いところでもある。
www.youtube.com/watch?v=vya0E-ZVI38
過去にも 似た様な感覚で、スイスの Rinspeed が こんなクルマを提案している。
latestheadlinenews.org
ところでこの文を書きながら気が付いたのだが、フランスとイタリアには キット・カーと言われる
イギリスには おそらく100社近いキット屋があるのに。 だから キットカー・ショーが頻繁だ。
想うにイタリアでは、カロッツエリアの存在が これに代わる、 とは一概に言い切れないにせよ
それが大きな役割を担い、イタリアのカー・デザインを支える根源となっている。
フェラーリをはじめ、アルファロメオ等も これにあやかるところが大きい。 英国にはこれが無い。
実は フランスには、これ等のどちらも まず見られない。 キットカーも無いし カロッツェリアも無い。
でも フランスはイタリアに並ぶ デザイン大国でもある。(但し、主に服飾の世界が中心だが。)
そんな中でシトロエンは、自社のクルマのデザインについて一家言(いっかげん)を持っている。
世界中のメジャーなメーカーを鑑みても、この分野で シトロエンに匹敵する会社は無かろう。
何故そうなのかの検証は別の機会に譲るが、事(こと)クルマの世界では シトロエンは特異だ。
(イタリアは、また別な意味での特別な世界を構築してるけど。)
そして 残念ながら (デザインに関して)イギリスは論外だが、
スポーツカーと キット・カー 及び それに準ずる世界で 、イギリスに並ぶ国は無い。
(アメリカにも 結構な数のキット屋が有る。 アメリカ人のクルマ遊びの規模とセンスは一流だ。)
さらに残念な事に、日本は これらの全てに於いて 論外中の論外だろう !
ありきたりのクルマだけしかない。 唯一、他の世界には無い 軽自動車が全盛を極めていること
くらいだろうか。
要は( ! )デザインと それを支える "遊び心" のセンスの問題なのだが、
日本は官民共に これが欠けている。 特に日本の "官" には、それが殆んど欠如している。
この為にと言ってもいいほど、我々は少ロットのスポーツカーや キットカーの輸入登録に関して
大変な苦労をしているのだ。 言うまでもなく、それはユーザーの負担となっていく。
さて 話はあちこちに飛んでしまったが、要は 一度しか無い人生を 大いに楽しんでもらいたいし、
いい時間を過ごして欲しいということだ。
些少ではあるけれど、これからも 私共は英国をベースに その特異なスポーツカーの分野で
日本の心を豊かにする為に、これからも努力を続けていく所存であります。
また、この様な感性を皆様に ご紹介する仕事に就くことが出来た事に感謝致します。
そして、そんな目線で このブログを ご愛読頂ければ幸いであります。
では今日も、心地よい日曜日を過ごされますよう ! あ、...... シトロエンの話でしたネ !!