2012年5月19日土曜日

Saturday Music / Joe Zawinul


Joe Zawinul performing with Weather Update, photo by Finn Manford
Josef Erich Zawinul。
ウィーンで育った彼は 13歳で終戦を迎え、20代後半からJazz の道を歩み
始める。 かなり遅いスタートと言えよう。
もちろん、それ以前にクラッシックも習得したが、自分の道は ジャズである
事を悟る。

60年代は 主にキャノンボール・アダレーのバンドに在籍し、
例の "Mercy, Mercy, Mercy !" が大ヒット。
その後 マイルスのバンドに参加して、大作 "Bitches Brew" でも
その存在感を示している。
Miles は此の時、"俺は 最高のロックだって造れるんだ。" と豪語。
[Tribute to Jack Johnson]

70年に入ると、Wayne Shorter"Weather Report" に加わり、
腕を磨いて そこでも大活躍をする。
90年後半からは、自身の"Zawinul Syndicate" を立ち上げ、
今世紀に入ってからも充実した演奏を繰り広げるが、2007年秋に75歳で
皮膚癌のため、世を去ってしまった。

当初、オーソドックスなジャズからスタートするも、マイルス以降は
エレクトリック・ピアノ、シンセサイザーを駆使し、独自の世界を築いた。

2005年頃に、横浜の"Motion Blue" に出演した際に 聴きに行ったが、
黒人女性3人のスキャットを挿み、まるで 音のシャワーを浴びせかける様な
圧倒的な演奏は、とても70を越した演奏家のプロデュースとは思われない
すざましいパワーで、聴いていて 完全に打ちのめされてしまった。

再びコンサートに行くのを楽しみにしていただけに、残念でならない。
彼の昇華した姿を見ることは出来なくなった。  ライブで聴くべきだ。

恐らく そのまま ひた走れば、すざましい世界観をブチまけたに違いない。

惜しい ........ !!

East 12th Street Band   Live at Leverkusener Jazztage
75th Lugano 2007   Friedrich Gulda & Zawinul
Andalusia   斑尾 91'

75