Gazoo Racing は、今日から始まる Goodwood Festival of Speed に、
GT86 にツイン・チャージャーを施し、"Gazoo Racing Sport FR Concept"
として 会場に持ち込む。
通常の200馬力を320馬力にスープ・アップしたもので、エアロ・キットと
大型のリア・スポイラー、大径のホィール、強化されたブレーキ廻りに
ロアーマウント・サスペンションを備える。
GT86 は、Subaru BRZ と共に 海外のメディアでも注目の的で、
この半年 殆んど毎日、様々なカタチで あちこちのサイトに露出している。
Goodwood では、この価格帯のクルマが登壇することは非常に少なく、
それだけに注目度が高いことも伺える。
ただ 老婆心ながら想うことだが、Goodwood の観客は、
先月のニュルブルクリングで クラス優勝したSTi のクルマならまだしも、
コスト・パフォーマンスに優れ、信頼性も兼ねそなえた廉価なクルマに
期待して観に来ているのではない。
年代物のクラッシック・スポーツだろうが、または ハイエンドなスポーツカー
であろうが、普段めったに観ることが出来ない"何か" を求め、
それを期待して遠路、ときには他国から訪れるのだ。
今回 GT86 以外にも "Mazda MX-5 GT Concept" が出場するが、
やはり その"Concept" は、今言ったような期待感を満足させるには
いま一つ強烈な "Something Special" を持ち合わせてはいない。
確かに Goodwood のイベントの一部は、メーカー・サイドのパフォーマンス・カー
の発表会となっている感じが しないでもないし、もちろんそれはトヨタやマツダ
に限った事ではない。 しかし、それを賞賛する観客はごく少ないことだろう。
実は私自身、まだGoodwood に出向いたことはない。
そんな私が とやかく言う筋合いではないのだが、少なくとも 過去の経験上、
"アタリ" をつけて見にいったイベントで、自分の期待をハズしたことは一度も無いし、
むしろそれ以上の素晴らしい結果を享受できたことは 何度も体験してきた。
でもそれは、単に私が "感じ易い" だけの事だろうか !?
それとも 単に私自身の憧れなのだろうか !?
おそらくGoodwood も、現場に行ってみれば 多大な充足感を満たして
帰路についたに違いないのだが、 今回は私事で そのチャンスを遺っしてしまった。
残念でならない !
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