Mazda は、先週16日(土)に ル・マンで会見を行い、
来年度から LMP2用に 2.2 リッター・ターボジーゼルの MZR-CD "Skyactiv-D"
を レース用に開発して供給する旨 発表した。 ALMS やル・マンへの参戦を目指す。
ジョージア州の Dempsey Racing が このエンジンの使用を検討している。
ジーゼル・エンジンとしてはかなり低い14:1 の圧縮比と 5200rpm のレッドラインで
耐久性の向上を図り、本体は 通常より10% の軽量化も達成している。
エンジンの開発は、Mazda North American Operations や カリフォルニア州の
アーバイン に拠点がある "MAZDASPEED" と、従来から RX-8 でレース活動を続けている
SpeedSource Race Engineering らが共同で行い、既に ダイノ・テストも始めており、
トラック・テストも 今年後半から 行う予定だ。
また、エンジンの供給コストについても、後日発表される。
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尚、マツダは チームとしては参戦せず、エンジンのサプライヤーとなる
ことに留める。 マツダは このところ四期連続で赤字を計上するなど、
厳しい経営状況の中、市販ベースのエンジンで レースに復帰することで、
コストを抑えながら、欧米でのブランド・イメージの向上を目論む。
毎年8月、日本のお盆の頃に "Mazda Raceway Laguna Seca" では、
西海岸で最大のクラッシックカー・レースが開催されることで有名だが、
2001年から 2016年まで、マツダが ネーミング・ライツ(命名権)を保持する。
今年のテーマは、50周年を迎えた "Shelby Cobra" だ。
マツダは 1991年に、4ローターのロータリー・エンジンを搭載した
"チャージ・マツダ 787B " でル・マンでの総合優勝を果たした実績がある。
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