2012年6月27日水曜日

Goodwood This Week

[topspeed]
historic lotus collection up for auction at goodwood picture
今週末、明日の木曜日から7月1日(日)まで、4日間にわたって開催される
"Goodwood Festival of Speed"。

今年のイベントでは、"Lotus" がメイン・テーブルに上るので、たくさんの
ロータス・ファンが駆けつけるのは必至だが、会期2日目の29日(金) に
ヨーロッパ最大のロータス・コレクションが "Bonhams" のオークションに
賭けられる。

オランダのテキスタイル関連の実業家、Olav Glasius氏が 長年に
渡って蒐集してきたもので、今回はその中の24台が出品されるが、
総額は150万ポンドにものぼることが予想される。
1953年から最近に至るまで、出品車の内容は多岐にわたるが、
中には ル・マンで走った ワークスのイレブン、走行キロ数の極く少ない
シリーズⅡエリートやレーシング・カー、また 当時 エリーゼの上級車種
として考えられ、開発途中で アメリカの衝突基準に適合するのが困難だと
いう理由等で お蔵入りになってしまった "M250"の試作車や、
更に、コンセプト・カー "Etna" が含まれる。

Glasius は、彼が17歳の頃から ロータスに憧れ、30歳で シリーズ3セブンを
手に入れて以来、これはと思ったロータスが有れば、それを入手する為に
世界中をかけ回ったという。
63年のオランダGP(Zandvoort) で、ジム・クラークが Lotus 25 で目の前を
駆け抜けるのを見て、"Clark is my Hero ! " と憧れ、以来 Lotus F1
蒐集にも没頭した。

ちなみに私は、小学生だった頃、父が読んでいた "モーターマガジン" 誌に、
歌手のフランク永井がロータス・セブンを持っている記事を見ていた。 [有楽町で...]
以来その記事が頭にあり、やはり高校生の時に 青梅街道沿いの空き地で、
草むらに佇むセブンを見かけ、その情景が目に焼きついた。
29歳で ロータス・ツインカムを積んだケーターハムを手に入れ、
そこから この道にハマってしまった。

Zandvoort のジム・クラークと青梅街道の草むらでは エライ違いだが、
それはまぁ、しょうがない !  なんせ、鈴鹿で "第1回日本グランプリ" が
やっと始まったばかりの頃である。 鈴鹿でのF1開催 は 更にそのずっとあとの話だ。

実はもうひとつ。 10年程前、上記 "Etna" が イギリスの著名な某ショップにあるのを
聞きつけ、買おうと思って見に行ったのだが、ジウジアーロのデザインではあったが
今一つインパクトに乏しく、不動車でもあったので その場は諦めて帰ってきた。
Etna は、1984年 にバーミンガムで開かれた英国モーターショーに登場し、
ロータス製の(?) 4リッター・V8 を積み、"Type 909" と呼ばれたワン・オフの
コンセプト・カーである。

今週の Goodwood には、所用で 出向く機会を失ったが、
次回 ( ... といっても、ロータス・デーは 10年後か !? ) には必ず訪れることにしよう。
まぁ、しょうがない !!