今年の ル・マンは、何か 象徴的な事故が相次いでいる。
Toyota の事故に次いで、Nissan がプロデュースする"DeltaWing" も
事故に巻き込まれた。
混雑する集団の中で 接触し、左コーナー手前で 押し出された恰好で、
そのまま正面の壁に突っ込んだものである。
しかも、その絡んだ相手は 中嶋の駆る Toyota TS 030 だった。
Nissan としても 相手がToyota だけに、胸中複雑であろう。
明らかなペナルティ行為以外、レースに於いては痛み分けである。
残念なことだが、こればかりは いたしかたない。
運転していた本山哲は、現状を修復しようと一時間を超す試みをしたが、
その損傷は大きく、その場でリタイアすることになってしまった。
ル・マンの規定で、ドライバーは 自分一人で現状回復をしなければ
ならないが、今回は努力報われずとなる。 レースは非情だ。
[Satoshi Motoyama Interview]
しかし その後、本山の ひたむきな努力は各メディアで紹介され、
彼の行為に対して 賞賛の声が絶えないこととなった。
実は Nissan は、昨晩遅くまでと 今日のゴールの時間にあわせて、
横浜の グローバル・本社で、ライブ・ストリーミングのイベントを行っていたが、
そちらも 残念な結果となってしまった。
今夜22時(現地15時)のレース終了まで あと5時間、
残る時間にはまた別なドラマが起こるかも知れぬ。 それがレースさ !!
尚、Lotus は、レースの約半分をこなしたところで、 ギア・ボックスのトラブルに
見舞われ、ピットに戻って 暫らく奮闘するも 回復せず、リタイアしている。
それまでは、LMP2 クラスで 14番手を走行していた。 次回 ...... !!
[Lotus LMP2]