[Pic. news.bbc.co.uk]
FIA の元会長
Max Mosley は、今期から新しい規格になった
F1 のエンジン音に対して、
ドライバーやチーム、ファンから、はたまた
GP のオーガナイザーまでが一様に不満の意を
露わにしていることに対し、その責任の一部は自分にある、と言っている様だ。
規格の変更は 彼らがここ10年来 検討してきた結果ではあるが、彼自身の考えは 次の様だ。
" 今世紀の大きな問題は 環境保全やグリーン・エネルギーの事であり、それ抜きにしては
たとえスポーツでも時代に逆行する事になる。 スポーツとしてもリスクが大きい。
メーカーの社会的な責任は 十分考慮すべきことで、
F1での技術開発も それを一般車に
還元する事は とても重要な事だ。 静かなエンジンは、それを聴く者にとってもいい事で、
私みたいに 40年も現場にいて 聴力をかなり損なってしまう様な心配をしなくていい。
でも、これらの事をもっと早い時期に 十分説明するべきだった。" と。
[Source, Daily Mail] [2014 F1 / New Rules]
さて、おっしゃることは 良く理解出来るのだけれど、当ブログでも
既に述べたとおり、
F1 は "ショー" であり興業でもある。 恐らく全体を 諸々按分すれば、1レース毎に
1000億円位のカネは動いている。 そこから派生する
経済効果は 絶大だ。
(舛添さん、
皇居一周 F1をやりましょう。 あなたの言う
"東京を世界一の都市にする" 為に。)
確かに
F1がモータースポーツの一端を担うにせよ、
観客や視聴者がその"ショー" の現場に何を求めているのかを よ~く考えるべきだ。
観客だって 環境やエコが大切だって事は重々承知だ。
HONDA だって、"F1は 走る実験室 " だと言っている。
でも それに参加できる
F1のコンストラクターであれば、それはそれでいいのだが、
小規模なチームは どうする !?
彼等は エコの開発の為に費やする時間とカネはないだろう。
でも 彼等は モータースポーツを愛するという 発露があってこそ、レースに参加しているのだ。
勝てない事は承知の上で 参戦しているのではないのか。
皆んな、ギリギリのところで 勝負している。
では、環境やエコに対する十分な資質を持ったチームだけが、その知恵を持ち寄り、
F1レースに参加すればいいのか ? それが F1なのか !?
よ~く考えて欲しい。 オリンピックは トップ・アスリートだけが参加していますか !?
"参加する事に意義がある。" と言ったのは 誰だ !!
もし エコを言うのだったら、
F1全車が 1レースで出す 排気ガスの量は、
東京都内で毎日走っている全車輌が排出するガスの 数秒分にも満たないだろう。
エコを目的とした開発は、はたして レースの場でやることか !?
極限状態で走るレース車輌と、日常的に 3000回転(毎分)をめったに超えない走行を
している一般車と どう比べるのか。 まあ、参考にはなるだろうけど。
すくなくとも 排ガスの濃さや燃費を論じるのなら、各々の現場でやるのが良かろう。
いつまでも "アイドリング・ストップ " なんかで お茶を濁していてはいけない。
私は、日本が世界で一番、ガソリンと時間をムダにしていると思えてならない。
今週木曜日に 小規模4チームは連名で、現
FIA会長の
Jean Todt や上位チームに対し、
直訴状を送付している。
上位チームが受け取る、興行収入から得る "不当な " 分配金の問題を含め、
新技術に対応するコストの増加は、弱小チームの懐(ふところ)を直撃している。
それにより 参加チームの激減は目に見えているといい、その窮状を訴えた。
来季から参戦 を許可された
Stewart-Haas Racing も、その規模は "小規模 " だから
失礼ながら、どこまでついてこられるかは 心配すべきところだろう。
チームとして参加していた頃の トヨタやホンダは、年間500億円を超える資金を投入
していたハズだ。 トヨタは 通算、一兆円近い金額を投入しただろう。 それでも勝てない。
でも、フェラーリは 勝つ為に そんな額は投じていない。
F1とは そういうものだ。
遊び半分でやっていることではない。 F1は 大人のスポーツである。
そこに妥協の余地は無い !!
かってない問題を抱えてしまった
FIA と 今期の
F1。
僕は この問題が解決する、もしくは見通しが立たない限り 今年の鈴鹿には行かない。
それは 当ブログの 意志表示であり、ポリシーでもある。 さて ......... !!