2014年4月18日金曜日

HONDA for Next Season

   [f1reader.com]
Friday's FIA press conference

今日の午後、プラクティスの始まった中国GP の会場に於ける FIA の共同記者会見に、
本田技研の取締役・専務執行役員で四輪レース担当の 新井康久 が出席し、
2015年から エンジン・サプライヤーとして F1 に復帰する事についての抱負を語った。
シーズン参加前に この様な会見に出席するのは異例の事だ。 FIA からの要請らしい。
[FIA Press Conference]

新井は 会見で、来季は マクラーレンにのみ エンジンを供給し その開発に集中するので、
それ以外のチームにエンジンを出すことは 現状では考えていない。
でも、2016年以降については 要望が有れば 他のチームへの供給も可能だとしている。
新井は "after year 2016 " と言っているので、実際は 2017年からか ?
でも、"もちろん 来季はいい結果を出したいし、他のチームの結果も見ながらだが、
ウチのパワー・ユニットも使って頂きたい " という様な言い方もしているので、
要は "様子を見ながら、他チームへの供給も考えていきたい " という事か。

つまり、具体的に 他への供給は様子を視ながらという事で、
現時点では いつからという明言ではない様だ。
今回の会見以前にも、"マクラーレンとの契約は独占契約ではない" とも言っているし。

HONDA は、F1 を中心とした WTCC 等のレース活動の拠点として、今年の6月から
英国 Milton Keynes Winterhill に在る MUGEN EURO の施設内に居を構える。
そこで サーキットの現場へ出向く準備もするし、F1エンジンのメンテナンスとリビルトも行う。
新しいファシリティーは、クルマだったら M1 モーターウェイの 13、または 14 のジャンクション
で降りるし、ミルトンキーンズ・セントラル駅からも 徒歩10分程の所に在り、アクセスは良い。
ヒースローからクルマで60Km程だが、イギリスだったら1時間足らずだ。

途中の一般道には信号も殆んどなく、イギリスの高速道路は いくら走っても料金はタダだし、
私見だが、この事実が 首都に一極集中せずに ソリューションを分散し、
地方を活性化させる重要なファクターだと考えられる。

さて、ホンダは本年1月に F1の開発拠点を、従来からある栃木県芳賀町のR&Dセンター
から同県さくら市に移しており、"HRD Sakura" として四輪スポーツ部門を独立させ、
国内での開発体制を強化する。
これは ホンダの決意の表れであり、事実上 ここが F1 エンジンの開発拠点となる。
敷地内には 新たなテスト・コースとメガ・ソーラーも建設し、環境・安全技術を含めた
総合的な開発施設となる。

http://www.honda.co.jp/movie/201308/interview01/
http://www.honda.co.jp/Racing/news2014/03/