TVR は、1947年に Trever Wilkinson が Lancashire 州 Blackpool で修理工場から
スタートさせ、やがて Coventry Climax を積んだ "Grantura " が出世作となる。
65年から Martin Lilley、81年には Peter Wheeler によって劇的な( ! )変遷を遂げたが、
2004年に失速 !!
94年に自社開発した AJP8・V8エンジンは コストが嵩(かさ)み、
これを搭載した "Cerbera " は、車輌価格の半分がエンジンの値段だったという。
(ロータスも 一時、エスプリ用に V8 を自製したが完調ではなく、間もなく諦めている。
当時 工場を訪問した際、V8 のエンジン・ブロックが 屋外に雨ざらしで何基も転がっていた。)
この時期 TVR は、TVR Engineering と TVR Power の二つのブランチを擁し、
クルマ自体の生産とは別に エンジン製造部門を独立させ、バーミンガムのモーターショーで
私も そのブースを散見したが、いくつものモデルの間に 開発したエンジンも展示して、
フェラーリより広いブースは、まるで 同社の日の出の勢いを感じさせるほどだった。
しかし、絶頂は長くは続かなかった。 [Cf, made in preston]
[Clarkson vist Blackpool] [and Top Gear visits .... ] [Blackpool is ...]
そして 2004年に ロシアの若き富豪、24歳の Nikolai Smolenski が買収するも迷走し、
昨年6月初め、コンピューターゲームで財を成した英国の Les Edgar が
TVR の権利を買い取っている。
彼は今、イングランド南部に R&D センターを準備し、遠からず プロトタイプの開発に
乗り出すという。 そして、ここ2~3年以内に 新型の発表を行うとしている。
エンジンは 他社製を用い、まずは6気筒モデルからスタートさせることになろう。
( ン ..... !? 今どき ストレート・シックスって、殆んど見当たらないが。)
過去のモデルの復活ではなく、新しいデザインになるかも知れない。
シンプルだがエキサイティングなクルマを目指すと言っている。
Edgar は、"伝統あるブランドを英国に取り戻す" として、
Smolenski は ロゴの変更も計画していたが、それもオリジナルに戻すことにし、
"何よりも 英国で生産する事が大事だ。" と言う。
イギリスの伝統を彷彿させるクルマ創りに徹するというが。
三度目の正直は 成功するのか !? その復活は Edgar の双肩にかかっている。