2015年1月11日日曜日

One of the fastest Cabriolets in the World

 Autocar


Noble は日本では あまり馴染みのないメーカーだが、そのクルマは 中々どうして、
秀逸である。 皆んなは 写真だけで判断してしまうから気が付かないだけだ。
実車を見ると 十分納得してしまう。 さらに試乗してしまえば、瞬時に欲しくなって、
走りながら 自身の銀行残高が頭によぎるに違いない。 決して安いクルマではない。
残念にも、今日のショーの時点では まだ ”プロトタイプ " と記載されていたが、
この完成度を見れば 年内にプロダクションに回るのは、ほぼ間違いなかろう。

この Noble M600 Speedster は、4.4 liter twin-turbo V8 / 650bhp のパワーで,
やや大き目な車体を 360Km/h まで軽々と引っ張り上げる実力派だ。 
今回 エンジン・ルームを覗くチャンスは無かったが、多分 エンジンは 去年と同じ YAMAHA 製
で、ブロックには、その打刻があると思う。 ということは、どこかの国のトヨタ経由か ? 
でも、ヤマハの性格からすれば、直接供給してもおかしくないと思うが。
どうも、日本の大手メーカーは、この様な小規模なメーカーに対して、自社から直接の供給を
したがらないが、もうそんな時代じゃないんだから、製品に自信があるんだったら、
堂々と供給すればいいものを。

昔、ロケット(兵器ではありません ! )を輸入した際に、やはり ヤマハの FZR-1000 の
エンジンを積んでいたが、"ウチから供給した新品エンジンだとは 言わないでくれ "
みたいな話を聴いたことがある。 多分 当時はヨーロッパ、多分 出所はオランダあたりから
だったと想うが、これも 確認できたワケでもない。 あくまで "聴いたハナシ " である。

やはり、どこかの国の役所みたいに、"何んかあったら その許可を出した自分たちの責任 "
を心配するワケだが、そんなちんけな根性は、今や世界では通用しない。
何かあったら、使ったヤツの責任に 決まってるじゃん !
何かあった際の責任を、役所に擦り付けようとする国民性も良くないのだが、
もう そんなケチな事を言っている時代じゃないんだから、"使ったヤツの責任 " で十分でしょ !

だから イギリスの路上で登録できるクルマが、いつまで経っても、同じ状態で日本の路上で
堂々と車検を取って載ることができないのだ !  ユーザーは 法外な "試験料" が課せられ、
それが知らぬ間に 自分の車のコストに乗っかっているのを ご存知か !?
だから 安いキットカーを 日本で楽しむのは、とても難しいのだ。  イギリスやアメリカには、
大小合わせて 100社近いキットカー・メーカーがあるけれど、一部のクルマに関しては、
その運動性能からして、日本の軽自動車に乗るより、格段に安全性は高い。

今時、走ってて タイヤやハンドルが、ズレてしまう様なキットカーは、まずない。
(昔は 某大手メーカーの中古車のハンドルが 走行中に効かなくなってしまった、なんて話が
 つい この間まで有りましたが。) もし そんなことが有っても、それは乗ってるヤツが、
ちゃんと整備していないだけのことで、その辺の事は 自分で直してから乗るのが、
キットカーの常識である。 間違いなく、個人の責任です。

逆を言えば、たとえ一億円もするような 高額なハンド・メイドの車が壊れても、
それは ちっともおかしくない事で、その辺を勘違いせずに 購入すべきである。
高いクルマ=壊れない、は有り得ない。  その修理賃も高額に決まってるが、
それを払いたくない人は、そんなクルマに乗るべきではない !!
話が 逸れてしまった。 Noble のハナシに戻ろう。

クルマは、シングル・クラッチのセミ・オートマを用いて、足には 255/30 19 と リアには
235/30 20 のタイアを履く。 M600 の運動性能は、クーペの時代から 十分な定評があり、
その走りは 高く評価されている。 マクラーレンと比べてはいけないが、少なくとも
走りに関しては、同等だろう。 ハンドリングは マクラーレン程ではないかも知れないが、
多分、日常的に その差を感じ取ることは少ないと思われる。

今回、ショーに出品されたクルマを観る限りでは その質感も申し分なく、他社の車もそうだが、
やはり 実力のあるメーカーは、年々 その品質が向上しているのが 見て取れる。
いや、クルマだけでなく、サプライされるパーツの品質も どんどん良くなっていくのが
このショーを観ていると 良く分かる。 更に 全体のレベルも上がっているのが よくわかる。
そして、それが小規模な工房で生産されるクルマでも、別記する Zenos E10 のように、
昨年初めて プロトタイプが完成し、この春から生産に入ろうとしているクルマ等でも、
昨年のプロトより 遥かに質感は向上しているのだ。

この辺の事も、写真で見ただけでは予想しがたく、現車を確認し、出来れば 生産現場まで
足を運んでみるのが ベストな方法である。 今まで私は、例えどんなに小さなメーカーでも、
必ず 現場に出向き、その状況を確認するし、生産者の声を聴くことが大事だと確信している。
そのうえで、自分が売りたいクルマかどうか、判断する事にしている。
やはり 永く存続しているキットカー等は 現場に出向くと、ある種の熱気や やる気を感じ、
時に感動すら覚える。 それこそ 当たらずとも遠からずだ。

あ、また Noble の話から逸れてしまった。
つまり 今回のクルマを観て、Noble の会社に行ってみたいと 考えてます。
出来れば McLaren も。 それと、久しぶりに ロータスの工場も 行ってみよう。
でも 今回は ちょっと、他社へ行ってきます。 帰国後のレポートが お楽しみ !
あ~、忙しい !!  風邪引いてんのに !