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今日はやっと資料の整理も終わり、旅の疲れと 土曜日でもあって なんと10時間も寝てしまった。
ブログアップが遅くなってしまいました。 こんなに眠れるなんて、 ... 歳のせいか !?
さて、バーミンガムのショーの後で 忙しそうな ボスの Ansar Ali にお願いして、
ムリやり予定を入れて貰い、先週後半に訪れた Zenos Cars。
場所は ヘーゼルのロータスの工場から クルマで僅か10分か15分しか離れていない
Wymondham の小さな工場団地の奥にある。
ロンドンからも 2時間半くらいだから、東京から見ると 時間や方位も 茨木の水戸か日立
あたりだろうか。
ロンドンの "外環"、M25 のジャンクション27 から M11 を下り、ケンブリッジの手前、
M11のジャンクション10 で A505 に右折、そのまま 5Kmほど行って A11に合流する。
その後 A11を Norwich に向かって1時間弱走り、ロータスと同じジャンクションを降りて
右に行くと Lotus、左に行くと Zenos に向かう。
Snetterton のサ-キットにも近いから 同コースをテスト・コース代わりにも使えるだろう。
かって訪れた事のある トミーカイラの生産工場のあった TOM'S GB も すぐ近くに在った。
(注 ; その後 トムスGB は 98年にアウディに売却、2010~12年には 現ケーターハムF1、
旧ロータス・レーシングの活動拠点として使用された。)
Zenos は でき立てホヤホヤ、と言っても 既に2年近く前から 準備が進んでいたと思われるが、
昨年のバーミンガム・ショーに初めてプロトタイプ のE10 が登場している。
今年のバーミンガムでは、E10S を展示していた。
工場に到着したあと、すぐに Ali に制作現場を案内してもらう。
E10、E10S の肝(キモ)は、このアルミ押し出し材の強固なバックボーン・フレームと
異常に長い フロント・サスペンションのアームである。
昔のロータス・エランやヨーロッパを彷彿させる。 今回は ミッドシップだ。
フロント・アームに比べて リアは通常の長さだが、後部にエンジン・ベイが有ることにより
前後のバランスを整え、トラクションを確保しているものと想われる。
さらに、各部材は いたる所が脱着可能で、万が一のクラッシュの際のリペアが
非常にやり易いこともあり、フレーム本体の損傷を最小限に食い止める。
もちろん 整備性も良い。 これらの事はショーの会場で 現車を見ただけでは判別できず、
制作現場に来て初めて理解できるものだ。
また もう一つの特徴は、多くのオリジナル部材を使用しているにもかかわらず、
徹底したコストダウンで完成車の価格を抑えていることで、この手のミッドシップ・カーの中では
フロア・パネルやサイド・パネルも、再生カーボン素材を使用してコストダウンする。
メインのアルミ・バックボーンはオランダ製で、驚くほど廉い価格で調達している。
その価格は教えてもらったけれど、一応 伏せておく !
各部の仕上げのクオリティーも非常に良く、ロータス・エリーゼ程ではないが、
車輛価格等で比較する限り、Zenos は 出来上がりの質感も十分なレベルにある。
エリーゼほどの造り込みもしていない代わりに、車重は遥かに軽い 700Kg 足らずだから、
エリーゼ以上に ライト・ウェイト本来の走り が堪能できるだろう。
操作性・価格と共に、ミッドシップ入門編とも言っていいクルマである。 楽しめる !
当日 ファクトリーで仕上げに掛かっていたクルマは、プレス用のデモカーとして使用され、
顧客向けの実車は、来月から生産を始める。
もちろん ウチも販売についての打ち合わせはしてきたので、既に受注できる体制にある
から 御相談されたし。 britishgreenyokohama@gmail.com
十分な資質を持ち合わせた Zenos は、今 販売してみたいクルマ、ベスト3ではなかろうか。
いいモノを 見てしまった !!
↑Front & Rear ↓
E10S にはインタークーラーが追加される。
↑ E10S と E10 ↓
リアのサブ・フレームは、コの字型に脱着出来る。
コの字の両端は、リベットと共に接着されて強度を保つ。
脱着できる部分
過度な造作は行わず、コストを抑える。 適材適所だ。
再生カーボン素材のサイドパネル ↑ と フロアパネル ↓