2010年4月2日金曜日

もうひとつの 原点


G4 racer in action

ライトウエイトの もうひとつの原点といってもよい GINETTA G4。
ロータスとほぼ同じ時代に創業したジネッタ。だからセブンによく似たG2を
造ったりしていました。

その後、ロータスは天才コーリン・チャプマンのもと、F1も手掛ける等、
とんとん拍子に大メーカー(?)への道を進むが、かたやジネッタは創業以後、
もくもくと彼らのモデルを創り続け、当時とあまり変わらぬ規模で生産を続けていた。
特にG4,G12については、70年代初頭にはその生産をほぼ終了していたが、
実は日本のM君が、80年代の終わりになってG4・G12の再生産の話を持ちかけ、
気をよくしたジネッタ社は、ロータスの拠点NORWICHよりさらに北の
SCUNTHORPEに、300坪位あっただろうか、今のケーターハムの
DARTFORD工場よりやや大きい建屋を用意してスタンバイしたのだが。

そしてM君が輸入業務と車検の取得までを手掛け、私が販売を担当することになった。
だからジネッタの正規販売を国内で初めて行ったのは私でした。
それまではわずかな数量しか輸入されていませんでした。
ところが輸入開始後1年近くたっても
M君の車検の作業はうまく進まず、販売することが出来ないまま私は在庫を
10台近くも抱えてしまい、惨憺たるスタートでした。
ジネッタ自身も予定した生産台数もままならず大変だったに違いない。

話すと長くなるので別の機会にするが、その後のM君も私も、各々別の状況ながら
良い結果に至らなかったのは周知の事となったのである。
それでもクルマ自体はたぐいまれなポテンシャルを
持ち合わせ、ジネッタ好きは少しずつ増え続け、現在に至っている。
それにしてもケーターハムに比べ、その数は国内に十分の一も無いのだろう。
いまや、旧型のローバーミニよりも壊れにくく 乗りやすくなったケーターハムに比べ、
すばらしくジャジャ馬な G4、G12。 でも愛すべきはジネッタなのだ。
もう一度、仕切り直しをしてみよう。
(チョッとしたInside Storyでした。続きは又。)

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