2010年4月15日木曜日

あえて 申し上げる。


私共業界が表示している価格についてですが、時たま、その値段はボッタクリじゃないかと言われる御仁もいらっしゃるのだけれど、
あえて、この業界にかわって申し上げておきたい事項なので一言。

我々もかなりのリスクと手間を背負いながら、この仕事をしています。
これは、たとえ大資本の会社であろうと成し得ない、また発想できない
仕事内容だと思っているし、会社として存続し、販売後のケアを考えると
決して過剰な利益は得ていないと確信するところです。

薄利多売はサービスの低下と会社の存続にかかわり、決して最良の方法とは
考えにくい。最終的にユーザーにとっても悪い結果になってしまう。
特に私共の商売として、やってはいけないことだと、今回つとに反省している。
弊社は、Lotus Elise や Ginettaの販売を日本で最初に手掛けてきたが、
当時の価格であるElise の 580万円は、今でも適正な値段だと考えている。

それともうひとつ、安くすまそうと思って(?)自分で輸入して乗ってみたいと
つい考えてしまいがちだが、これは、絶対にやめた方がいいと思う。
私共が取り扱っているクルマは、どれも一筋縄ではいかないものであって
特に、車検を取ってオン・ロード使用したいと考えた場合、やめたほうがよい。

最近の例では、Caterham R500 の予備検査を通すだけでも数カ月を要してしまった。
これを個人ユーザーがやってみると恐らく1年かかっても終わらないと思われるし、
その為の時間と費用と手間を考えると、とても割に合わない結果になるハズです。
通関一つとってみても、絶対に個人名で通関しないこと。さもないと10台分の
排ガス検査費用を一人で抱えることになる等、その他いろいろ。

以上、苦言を呈したようではあるが悪しからず、失礼申し上げます。