詳細は月末のパリを待たねばならないが、噂のクルマの真実が 徐々に明るみに出てきた。
予想以上に凄そうなそのスペックは、現行 12C の3.8 リッター V8 を高度にモデファイし、
803馬力 / 9100rpm に KERS を搭載して 更に160馬力を追加、 総計 963馬力を絞り出す。
その車重は、旧 マクラーレン F1より 僅か 350ポンドの増加にとどまり、
馬力あたり重量は 2.81ポンドで、ヴェイロンの4.16ポンドを十分上回る。
特筆すべきは、最高速を "382Km/h" にとどめ、0-100Km/h は 2.8秒、
しかも 0-400m は 9.1秒 !! 本当か !?
決して 最高速を誇るわけでもなく、其の分 "実用域" での俊敏さを重視した。
既に シルバーストーンでのテストも実施し、Noble M600 が持つプロダクション・カー
としてのラップタイム記録 2分22秒を遥かに上回る 1分58秒を叩き出している。
車体重量の増加を抑えるためにも、フロント・グラスは真空成型のアクリル系材料を使用、
その重量は 従来のガラスの 62% しかない。
フロント・ビューは、60年代のレーシングカーを彷彿させるといい、
マクラーレンの伝統を強調する。
来年春の販売開始を待ち、総計500台しか生産されない。
年内には オーダーメイドの受付をするが、売り切れゴメンとなるには 大した時間は
かからないだろう。
尚、顧客となるためには、約一億二千万円を 用意する必要がある。
でも、マクラーレンにしか創れないクルマなのも 確かなことだから 十分納得できるだろう。
敷居は高そうだ。
さあ、どうする ....... !?