Kahn Design をはじめとする Kahn Groupe のボス、Afzal Kahn と、
Evanta TC-R1 をリリースする Evanta Motor Corp. を主宰する Ant Anstead は、
双方の名を持ち寄り、両者のフィロソフィーの集(大)成として "Ant-Kahn " ブランドを
立ち上げ、(おそらく) TC-R1 がベースの新たなバルケッタを創出する事を予告している。
この9月の Goodwood Revival に於いてそのクルマの素性を発表し、
その発売は来年、2015年を予定している。 具体的な時期は まだ明らかでない。
Anstead の Evanta TC-R1 は、1959 Aston Martin DBR1 の Continuation
とも言えるクルマで、Evanta の名を世に知らしめる事となった。
一方、Kahn Groupe は、RS-R アロイ・ホィールでヒットを飛ばし、90年代後半、
シェフィールドの北 50Km の Bradford で Kahn Design を起業、
その後 スイスウォッチのクロノメーターの製造、ジープ・ラングラーや
Land Rover をベースに 多彩なスペシャル・デザインを手がけ、
昨年には ロンドン・チェルシーの Kingsroad に ショールームも開設している。
[Maps of Bradford & Chelsea]
両者は今回 改めて "Ant-Kahn " を立ち上げ、新たな "Barchetta " をリリースする。
会社のベースはロンドンに置くが、デザインスタジオをはじめとするファシリティーは
Coventry に設置して、今後もハイ・クォリティーなクルマの企画を目論む。
尚、実際の制作現場は、ヘッド・クォーターのあるブラッドフォードになるかも知れない。
今回の新たな バルケッタは、まだ正式な名は与えられていないが、
多分 Evanta をベースに チューブラー・スペースフレームとカーボン・コンポジットで
組み上げ、6.2 litre V8 LS3 エンジンをディ・チューンしたものを搭載する。
£120,000 - で販売されている Evanta は、Jaguar のランニング・ギアを用いるが、
Ant-Kahn のバルケッタは、新たな駆動系と足廻りを制作するも、£96,000 - に
コスト・セーブされる。 いずれ クーペ・バージョンも考えられるだろう。
それにしても、この手のクルマが毎年のように出現する英国の現状を見るにつけ、
日本では考えも及ばない層の厚さに、改めて感嘆させられること頻(しき)りだ。
お利口さんなクルマしか造れない日本と、イギリスの自動車文化の違いだろう !
あ~ 、羨(うらや)ましい !!