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Stan Getz (1927-1991) フィラデルフィア出身
40年代前半、まだ10代後半の頃からから ベニー・グッドマンやウディー・ハーマンらの
楽団で活躍し、やがて 自身の "Cool Jazz" のスタイルを確立していく。
ほぼ 前後して マイルス・デイビスが アルバム "Birth of the Cool " をリリース(57年)。
マイルスの名声ゆえか、一般的には 彼が "Cool " の始祖みたいな事をよく言われるが、
今 改めてこのアルバムを聴いてみると、これは 一曲一曲がクールだというよりも、
やがて 彼が Jazz の帝王 と言われたように、このアルバム全体を通じて、
" オレは 緻密で クールなヤツなんだ ! " ということを言いたかったんだろうと思う。
[Full Album] (39:03)
更に彼は、" オレがやれば、ロックだって最高のものを創れるんだ ! " と豪語、
70年に "Bitches Brew " と、映画音楽のキャプションで "Jack Johnson " を発表、
特に前者は、ほぼ全体を8ビートで押し通し、ジャズ史上 最も革命的な作品と言われた。
(どちらも Full Album で長いから、あとでゆっくり聴いて。)
かって私は、新宿・厚生年金会館で マイルスのライブを聴いたが、
ステージの上を まるで黒豹が行きかうように見え、その迫力に圧倒された事を記憶する。
(以上、余談だった。)
さて、ゲッツも かなり早い時期から、それまでのビ・バップの反動として生まれたとされる
クールのスタイルを取り入れていた。
そして、Getz 以降、多くの白人ジャズ奏者たちが 同様のスタイルで演奏するようになり、
クール・ジャズ、イコール 白人ジャズという風潮が定着していった。
ゲッツは、30歳になろうとする前 スエーデンに移住、一時ジャズからは離れるものの、
61年に帰国、その後 ボサノバをフィーチャーした ジャズ・サンバ の演奏スタイルを
取り入れ、ジャズ界におけるボサノバの第一人者としての名声を得るようになる。
63年には ジョアン・ジルベルト、アントニオ・カルロス・ジョビンを交えたアルバム、
"Getz / Gilbelto" を発表、グラミーの4部門を制覇する大ヒットとなった。
そして、まだ梅雨の明けない この頃、彼のクール・ジャズを 一服の清涼剤としようか。
尚、ワールド・カップの熱も まだ冷めやらぬブラジル、
ソフィスティケイトされたボサノバには 心に響く名演も多数あって 大変興味深いが、
それは またの機会に、....... まずは 大人の時間を !
The New York Times
Here's that Rainy Day Misty Corcovado Girl form Ipanema
Wave Pennies from Heaven Dear Old Stockholm
以下は フル・アルバムなので、連休だし、ゆっくり お聴き下さい。
"Getz / Gilbelto"(34:07) "at Storyville 1951"(34:27) "Vintage Getz"(1:46:41)
Wave Pennies from Heaven Dear Old Stockholm
以下は フル・アルバムなので、連休だし、ゆっくり お聴き下さい。
"Getz / Gilbelto"(34:07) "at Storyville 1951"(34:27) "Vintage Getz"(1:46:41)