ここ数年の低迷から まだ脱却し切れていない Lotus だが、
新しいボス Jean-Marc Gables のもと、ロータスは新たな方向性を模索している。
同社は昨年、前年比40%減の生産量しか達成できず、300億円近くの損失を
計上していた。
そんな中 一案として最近取り沙汰されてきたのが、4 Door Sedan と Crossover だ。
その声は、ロータスの親会社がある マレーシア方向から聞こえてきたものだ。
もちろん、Gables との協議の結果だろうが。
Lotus はかって 2006年の Geneva Motor Show で、4駆の "APX Concept " を、
また、2010年の Paris では、"Eterne Sedan Concept " を登場させていた。
しかし、当時のDany Bahar CEO の "不祥事" やらに加えて 親会社の変革等もあり、
これらのプランは没になってしまったものだ。 [Concept of Bahar]
APX Concept は、3.0 Liter supercharged V6・300ps を擁し、さらに 2007年には
All EV の APX を提示、1マイル走行あたりのコストは僅か 1 Penny(約1円75銭)
というものだった。 そのプラットフォームは、ロータスが提唱した Versatile Vehicle
Architecture(VVA)を用い、ボディーは ALL Aluminium というものである。
一方 Eterne は、パリで 一気に5台ものコンセプトを登場させた際の中の一台で、
エスプリと共用することになっていた 自社開発の4.8 liter V8 を搭載する
ロータス初の4ドアセダン、..... の予定だった。
[Eterne Video] [Next V8 Video]
Eterne
Jean-Marc のもと、これからのロータスは いったいどうなってしまうのか !?
年間の生産量が低迷してる中、少しでも売上を伸ばさなければいけないロータス
にとって、今回のプランは 新たな起爆剤に為り得るのか ?
しかし、SUV も 4ドアセダンも、膨大な開発費と生産設備を掛けてまでしても、
十分な売上が見込めるのだろうか !? 私には 甚だ疑問だ。
この時代、Porsche やAston Martin も 4ドア・セダンを造ってはいるが、
ロータスの場合、それとは意味が違うだろう。 マレーシアにカネは有るだろうけど。
世界的にも、ポルシェやアストン・マーチンと比べて、その販売網は脆弱である。
どうも今のロータスの現状は、一生懸命 背伸びしようとしている日本の状況と
似てる様に想えてならない。
まあ、例えとしては かなり飛躍し過ぎないでもないが、どちらも過大な規模を想定する
のではなく、それなりに小さなサイズでも充分ランニング出来るビジネスモデルの構築
を模索すべきだろう。 ちなみに日本は、人口8~9千万人が適正なサイズだと思う。
難しい課題だが ロータスも日本も、 ....... やるべきだ。
日本には無い業態のスポーツカー専業メーカーとして、ロータスの意地と誇りは !?
そして、レーシング・コンストラクターとしての心意気は ? [about Lotus F1]
Light Weight と Handling by Lotus のコンセプトは堅持したほうがいい。
それこそが ロータスなのだから。 世間は この事実を、まだ十分理解してはいない。
その存在意義を もっと強力にアピールすべきだ。
さあ、Lotus は 新たな賭けに出るのか ! 年産4000台が目標だが。
それにしても New Esprit は、..... どうした !?