[Source, autoblog.com]
なにかと話題の尽きない マクラーレン。
今月半ばの Pebble Beach で開催される Gooding & Company のオークションに
Lot #44 で出品される "1995 McLaren F1 "。
オークションの予価は $12millon ~$14million。(12億4500万円~14億5300万円)
Marlboro White のそのクルマは、"SA9AB5AC7S1048031"(VIN)のシャシ・プレート
を持ち、これまでに3人のオーナーの手に渡ってきた。
最初のオーナーは 日本のShin Okamoto 氏で、15年間にわたって所有し、
その間 2008年には 英国マクラーレンのファクトリーに戻して 完璧な整備が施された。
2010年に Chicago のコレクターのもとに売却され、現在は 3人目のオーナーの元で
過ごしている。
1992年にデビューした " マクラーレン F1" は、Gordon Murray のデザインにより、
カーボン・フレームに アルミとチタンを駆使し、卓越したエンジニアリングとその性能は、
エレガンスな容姿と相まって、他に類を見ない突出した存在感を醸し出した。
何年前ころかハッキリ思い出さないが、千代田区の英国大使館で開かれたレセプション
に出席した際、大使館の中庭に何気なく佇む 真っ白な "F1" を垣間見て、
その以外に小さく見える容姿の内に、しっかりとした "走り " を感じたものだ。
これは フエラーリやランボルギーニとは一線を画した、間違いなく異質なものである。
BMW Motor Sport のPaul Rosche の手による NA 6.1liter・V12 / 627bhp は、
当時 世界最高峰のグレードを有し、マクラーレンのサポートにより、ル・マンで優勝を
勝ち取るほどのポテンシャルがあった。
しかし Murray は、本当は HONDA V10 を所望したが、ホンダはこれに答える事なく
終っていたのだ。
さて、今回のクルマの室内は、赤のステッチを入れた ブラック・レザーとアルカンタラで
設(しつら)え、常勝を誇った マクラーレン F1チームのスポンサーである
Marlboro Color を彷彿させるホワイトに塗装され、僅か 1617Km(1004 Miles)の
走行距離で、4人目のオーナーの元に嫁ぐことになるのだろう。
"F1" のオーナーには、Ralph Lauren、Jay Leno、ピンクフロイドのドラマー である
Nick Mason(彼はル・マンにも出場するほどのエンスーだ。)や、
さらに あの "迷俳優" Mr.Bean(Rowan Atkinson)も名を連ねる。
George Harrison も生前に 所有しており、その後 Damon Hill が そのクルマを
譲り受けて 現在も 大切に保管している。
Senna も 1号車を発注していたが、例の事故で亡くなった為、乗る事は無かった。
さて、マルボロ・ホワイトの "F1" は、4人目で 再び日本に戻って来るのか !?
あなた次第だ。 " さあ、..... 今でしょ !! "