[AUTOCAR]
[Pic, Dick Barnatt]
ちょうど一か月前に60歳になったばかりの Jaguar のデザイン部門の主幹、
Ian Callum と、クラッシック・ジャガーのレストアラーとしても世界的に著名な
Classic Motor Cars (CMC)。
同社の新装なった本社・社屋のこけら落しに際して、Callum の要請と助言を受け、
CMC が 旧 Mk 2 をイアンの為に、一年半を掛けて仕上げたクルマ "New Mk 2"
が披露された。 [Early Stage of this Story / Mar 2013]
[Video / Callum's Mk 2]
英Shropshire州、Bridgnorth (バーミンガムの市街から西へ約30Km)が拠点の
同社だが、クルマのお披露目には ジャガーのエンジニア、テストドライバーとしての
レジェンドでもある Norman Dewis(left below)と John Surtees も同席している。
錚々(そうそう)たる顔ぶれだ。 [about Norman Dewis]
Surtees とは この一月のバーミンガム・ショーの会場で、少しの時間だったが、
歓談している。 [Surtees in Birmingham 2014]
尚、今回 このクルマは、あくまで Callum 自身のプライベート・カーであるという。
オリジナル Mk 2 をベースに、内外装、エンジン、足廻りなど、多岐にわたって改装、
造り直したもので、これを CMC が商業ベースで創り続けるものではなさそうだ。
(そこんとこ どうなの ? もっと作らないの !? という問い合わせメールを、
昨晩 CMC宛に打っておいたので、さて どんな返事が返ってくるか。)
但し別情報で、CMC はカスタマーの要望があれば、10台位なら造る気がある様だ。
Ian も "10台分は、多分 造られるだろう。 その際顧客はスペックを選べるよ。" と。
その価格についても 明らかではないが、きっと "F-Type R " よりは高価だろう。
もちろん Callum は、オリジナル Mk 2 の意義は十分認識しつつも、
今回の改装は、彼にとって(彼のために) 旧 Mk 2 を甦えらせる 彼なりの手法だった
のだろう。 ちなみに 彼は自身の趣味として、クラシカルな "Hot Rod " にも精通し、
ある種 やんちゃな面も 持ち合わせる。
[His Hot Rod is ....]
さて、今回の his New (renovation, renewal)Mk 2 は、以下の様である。
そもそも 旧 Mk 2 は、Mk 1 の改良版として 59年に登場し、
3.8 リッター 直6 XKエンジンを新たに加え、220馬力を発生した。
4速MT、または 3速AT を持ち、最終の67年には パワステも装備する。
当時は ツーリングカー・レースにも 数多く参戦している。
今回は 新たに 4.3 リッターのXK エンジンを積み、SU HD8s ツインで 260馬力を
確保、それに併せて アルミ・ラジエーターとオイルクーラー、電動ファンを装備する。
駆動系には 5速MT を組み合わせ、リアサスとフロント・ブレーキも刷新している。
車高は 30mm 下げられ、新たなパワステと Coil Springs、Adjustable Dampers に
置き換えられた。 また anti Roll Bar も追加した。 [another upgrades Mk2 by CMC]
細かいところでは、自動チョーク、90アンペアのオルタネーター、オート・ロック、
間歇ワイパー、ルマン・タイプのフィラーキャップ等だ。
外観で目立つのは、前後のバンパーと、両サイドに追加した4穴の縦長のルーバー
(スリット)、リア・バンパーの中央下部に位置した集合管 及び太いタイアである。
ルーバーは このクルマのパワフル感を現わし、旧 Mk 2 とは何かが違うという
感覚を演出している。 尚、ウインカーは ヘッドランプ・ユニットと一体化した。
しかし 全体としては、オリジナルのシェイプと雰囲気を十分に継承する。
内装も一新され、ダッシュボード下には クラリオンのオーディオも備えられる。
もちろん 全塗装とメッキ類もやり直している。
近年 英国では、Mini Mk 1 や ロータス・ヨーロッパでさえ、希少なクルマと化し、
オリジナル・コンディションを保つ美品は 思いもよらない高価格になってしまった。
そんな中、ちまたには数多くのレプリカや 新たに制作された Continuation Car が
出廻るが、今回の Callum のクルマの様に、旧車に 新技術とモディフィケーションを
施すという手法は、歴史的な名車を標榜しつつ、現代の路上やサーキットに於いて
満足のいく走りを実現するという点では、最良の方法かも知れない。
今後は この様なセオリーを持ったクルマが、順次 出現することであろう。
もちろん従来通りの、オリジナルに忠実なフル・レストアも 引き続き なされるべきだ。
ある意味、多様な選択肢が広がったと言えないでもない。
時代は進化しながらも、その遺産は継承されていく !!
あなた自身も進化し続けて下さい ! 退化しないようにネ。
PS ; 彼の "New Mk 2" は、9月の3~5日に ウエスト・ロンドンの Syon Park で
開催される "Salon Prive " で 衆目の面前に披露される予定だ。
(しかし 国の歴史って一体何なんだろう。 日本で このシチュエーションは有り得ない)
さらに Ian は、9月の Goodwood Rivival にも、このクルマを持ち込むつもりだ。
ちょうど一か月前に60歳になったばかりの Jaguar のデザイン部門の主幹、
Ian Callum と、クラッシック・ジャガーのレストアラーとしても世界的に著名な
Classic Motor Cars (CMC)。
同社の新装なった本社・社屋のこけら落しに際して、Callum の要請と助言を受け、
CMC が 旧 Mk 2 をイアンの為に、一年半を掛けて仕上げたクルマ "New Mk 2"
が披露された。 [Early Stage of this Story / Mar 2013]
[Video / Callum's Mk 2]
英Shropshire州、Bridgnorth (バーミンガムの市街から西へ約30Km)が拠点の
同社だが、クルマのお披露目には ジャガーのエンジニア、テストドライバーとしての
レジェンドでもある Norman Dewis(left below)と John Surtees も同席している。
錚々(そうそう)たる顔ぶれだ。 [about Norman Dewis]
Surtees とは この一月のバーミンガム・ショーの会場で、少しの時間だったが、
歓談している。 [Surtees in Birmingham 2014]
尚、今回 このクルマは、あくまで Callum 自身のプライベート・カーであるという。
オリジナル Mk 2 をベースに、内外装、エンジン、足廻りなど、多岐にわたって改装、
造り直したもので、これを CMC が商業ベースで創り続けるものではなさそうだ。
(そこんとこ どうなの ? もっと作らないの !? という問い合わせメールを、
昨晩 CMC宛に打っておいたので、さて どんな返事が返ってくるか。)
但し別情報で、CMC はカスタマーの要望があれば、10台位なら造る気がある様だ。
Ian も "10台分は、多分 造られるだろう。 その際顧客はスペックを選べるよ。" と。
その価格についても 明らかではないが、きっと "F-Type R " よりは高価だろう。
もちろん Callum は、オリジナル Mk 2 の意義は十分認識しつつも、
今回の改装は、彼にとって(彼のために) 旧 Mk 2 を甦えらせる 彼なりの手法だった
のだろう。 ちなみに 彼は自身の趣味として、クラシカルな "Hot Rod " にも精通し、
ある種 やんちゃな面も 持ち合わせる。
[His Hot Rod is ....]
さて、今回の his New (renovation, renewal)Mk 2 は、以下の様である。
そもそも 旧 Mk 2 は、Mk 1 の改良版として 59年に登場し、
3.8 リッター 直6 XKエンジンを新たに加え、220馬力を発生した。
4速MT、または 3速AT を持ち、最終の67年には パワステも装備する。
当時は ツーリングカー・レースにも 数多く参戦している。
今回は 新たに 4.3 リッターのXK エンジンを積み、SU HD8s ツインで 260馬力を
確保、それに併せて アルミ・ラジエーターとオイルクーラー、電動ファンを装備する。
駆動系には 5速MT を組み合わせ、リアサスとフロント・ブレーキも刷新している。
車高は 30mm 下げられ、新たなパワステと Coil Springs、Adjustable Dampers に
置き換えられた。 また anti Roll Bar も追加した。 [another upgrades Mk2 by CMC]
細かいところでは、自動チョーク、90アンペアのオルタネーター、オート・ロック、
間歇ワイパー、ルマン・タイプのフィラーキャップ等だ。
外観で目立つのは、前後のバンパーと、両サイドに追加した4穴の縦長のルーバー
(スリット)、リア・バンパーの中央下部に位置した集合管 及び太いタイアである。
ルーバーは このクルマのパワフル感を現わし、旧 Mk 2 とは何かが違うという
感覚を演出している。 尚、ウインカーは ヘッドランプ・ユニットと一体化した。
しかし 全体としては、オリジナルのシェイプと雰囲気を十分に継承する。
内装も一新され、ダッシュボード下には クラリオンのオーディオも備えられる。
もちろん 全塗装とメッキ類もやり直している。
近年 英国では、Mini Mk 1 や ロータス・ヨーロッパでさえ、希少なクルマと化し、
オリジナル・コンディションを保つ美品は 思いもよらない高価格になってしまった。
そんな中、ちまたには数多くのレプリカや 新たに制作された Continuation Car が
出廻るが、今回の Callum のクルマの様に、旧車に 新技術とモディフィケーションを
施すという手法は、歴史的な名車を標榜しつつ、現代の路上やサーキットに於いて
満足のいく走りを実現するという点では、最良の方法かも知れない。
今後は この様なセオリーを持ったクルマが、順次 出現することであろう。
もちろん従来通りの、オリジナルに忠実なフル・レストアも 引き続き なされるべきだ。
ある意味、多様な選択肢が広がったと言えないでもない。
時代は進化しながらも、その遺産は継承されていく !!
あなた自身も進化し続けて下さい ! 退化しないようにネ。
carmagazine
PS ; 彼の "New Mk 2" は、9月の3~5日に ウエスト・ロンドンの Syon Park で
開催される "Salon Prive " で 衆目の面前に披露される予定だ。
(しかし 国の歴史って一体何なんだろう。 日本で このシチュエーションは有り得ない)
さらに Ian は、9月の Goodwood Rivival にも、このクルマを持ち込むつもりだ。