2014年11月19日水曜日

McQueen's 917 Porsche on NEC

telegraph.co.uk
Porsche 917 at Goodwood Festival of Speed

BirminghamNEC(National Exhibition Centre) で開催された Classic Motor Show。
先週末(14~16日)、会場には多数の 歴代の名車や カスタマーのクルマが並んだが、
71年公開の映画 "Le Mans" で使われ、Steve McQueen が映画の中で実際に
ドライブした Porsch 917(chassis # 013/034)も展示され、多くのファンが見入っていた。
また、これらに因んだオークションも開催された。  [Auction Date ; 16'th Nov. ]

[Le Mans / Movie  1:48:38]   [McQueen's 1956 Jaguar XKSS /  Jay Leno's Garage]

Classic & Sports Car magazine の手によって、ベルギーの Stavelot に在る
Spa Racetrack Museum から、会場の "Big Screen " コーナーに搬入された ガルフ・カラー
の 917 は 大型のスクリーンを背景に、観衆の注目を集めた。

この 917 は普段、ベルギーのミュージアムにある様だが、73年以降、実質的な所有者は
英 Hertford 州 Kings Langley にある Classic Autos の持ち物らしく、
今回は同社が、気前よく 展示に応じてくれたらしい。

Classic & Sports Car
                                                        
会場では、LAT Photographic と Classic & Sports Car 誌 がタイアップし、
来場者は、LAT がストックしている膨大な量のアーカイヴの中から、好みの写真やイラスト、
クルマの透視図 等を購入、注文することが出来たようだ。
[Source, telegraph.co.uk]
                                                        
                                                     
                                                     
"Le Mans " は、大の車好き、レース好きだったマックィーンが並々ならぬ気合を入れ、
自身の Solar Productions を総動員して制作した。

70年の ル・マンでは、3台のカメラを積んだ ゼッケン28 の Porshe 908 が
実際にレースを続行しながら撮影し続け、24時間を完走している。
その他の走行シーンの撮影には、ルーフをカットした Ford GT40 が、カメラ・カーの役割
を果たした。

劇中の Ferrari 512S は、外見のみを似せて用意した別のクルマを使用して、
派手なクラッシュシーンを撮影し、また、マックィーンが 917 でクラッシュする部分は、
無人のクルマを リモート・コントロールして撮影を行っている。

マックィーンは、自身のレーサーとしての役作りを、ポルシェのジョー・シフェールから
指導を受けていた。 彼は タグ・ホイヤーのブランド・アドバイザーでもあったので、
彼の勧めで、例の角形クロノグラフを 撮影に用い、マックィーンの愛用モデルとして
周知されていく事になる。 [His Tag Heuer Monaco to Auction 2012]

rushlane.com
                                                  
映画の撮影中にも、実際にコースを走行して自信を持ったマックィーンは、
その後 マジに、ル・マンへの参戦を目論んだが、プロダクション側の強い反対で
実現はしていない。

ル・マンでの実際の映像と、別途 映画用に撮影した映像を巧みに組み合わせ、
臨場感あふれる表現を醸し出して、映画は日本で大ヒットし、日本からのル・マン参戦の
きっかけにもなったとされ、事実 73年には、初めて日本のチームが出場している。

motorsportsmarketingresources.com
                                                        
当初起用した John Sturges 監督は、人間味の強いドラマに仕上げたいという彼の意向と、
レースを中心に描きたいマックィーンの考えが拮抗し、Sturges は途中で降板する事に
なってしまう。

結果、映画としては 一般へのアピール度が不足して、アメリカ興行は大負けに終わり、
マックィーンのプロダクションは 800万ドルの制作費が重荷となって、
やむなく会社は解散するハメになってしまったという経緯がある。
[News Source / Wikipedia] &  [mcqueenonline.com]

Porsche 917 は当時、Daytona 24HMonza 1000Km 等に出場、Drek BellPedro Rodriguez
Joe SiffertJackie Oliver らがドライブして、幾多の勝利を飾っている。
[John Wyer's Gulf Porsche 917 Team 33:20]
           

thewilliambrownproject.com

さて、今回 現車を貸し出してくれた Classic Autos ってどんな店なんだろうと思って
Google で覗いてみたが、店の Web はなさそうだし、住所は 10 High St. Kings Langley
と確認出来たものの、今ひとつ 店舗の所在がよく判らない。
どう見ても 表て通りには見当たらない。

おそらく、店の前を通って入る High Street が Vicarage Lane と交差する30m位左手前の、
眼鏡屋と床屋の間にある 3m足らずの路地を入ってすぐ、表通りから見ると床屋の裏手に
わずかに見え隠れするガレージの様な所が Classic Autos らしい
リフトに上がっている オレンジ色の Miura とおぼしきクルマの後ろ姿が確認できる。

いゃ~、グーグルって便利なものなんですネ~。 大したもんです。
見たことも行ったこともない場所にある 隠れたショップの様子まで解ってしまう。
どんな内容の どんな店かは判らないまでも、取りあえず その場所までは たどり着くことが
出来そうじゃないか !

要は、ロンドンを取り巻く環状線 ・M25 の ジャンクション20 から、M41 には入らずに、
Watford Rd.(A4251) を北上して 約1Km、A4251 High St. と名前を変えてから
さらに400m ほど行った左側に、その眼鏡屋と床屋が見えてくるハズである。
ヒースローは ジャンクション15 のすぐ内側だから、クルマで30分も かからない所だろう。

それにしても Classic Autos って、一体、どんなショップなんだろうか !?
少なくとも 40年前には、マックィーンの乗った917 を手に入れる位の資力があった
だろうから、多分、所在の様子からみると、Kings Langley の小さな街の土地持ち、
地主かなんかだろう、と想像するが。  よし、今度 行ってみよう。

ア !  この 917 は普段ベルギーか~。  でも ユーロスターで、ロンドンから3時間ちょっとだし、
Spa にも行ってみたい。  これで また、楽しみが ひとつ増えてしまった !