さて、先週 リポートした Radical SR8 RSX について、もう少し詳しく説明する。
エンジンは 72°クランクの RPE 3.0 litre V8 / 440bhp・10,500rpm で、
ピーク・トルクは 280lbft @ 7500rpm。
Flat Plane のスティール・クランクシャフトを持ち、45mm / 8スロットルの
Fuel Induction System を装着、2基のオイル・ポンプ(油圧) と 4基のポンプを
持つオイル・クリーニング回路を備える。
これに Quaife 7-Speed Transverse Gearbox を介して、リア・アクスルには
440馬力の強大なパワーが伝えられる。
新たに設計し直した FIA 規格に準拠するチューブラー・スペースフレームの
シャシーは、前後に Crash Box を備え、アジャストに巾を持たせたインボードの
Intrax Pushrod Activated Damper を組み込んでいる。
リアには 調整可能な ほぼ全幅のカーボン・ウイングを持ち、
最高速域では 900Kg のダウンフォースを得た。
車重は 860Kg、サイズは L 4300mm / W 1960mm / H 1127mm と かなりデカい。
でも、この重量に対して440馬力だ。 充分でしょ !
6 pod ventilated Discs は、350mm / Front、310mm / Rear で、
ホィールは 17inc. / 9.5 Front 、17 / 11.5 Rear (18-inch are optional)に
Dunlop SP Sport の 235 / 620 R17、290 / 645 R17 を履く。
他のブランドを選ぶことも出来るだろう。
このクルマ用にデザインしたバケットシートは、HANS 製のアジャスタブルで、
且つ ウォーター・プルーフだから、雨の中の走行でも 心配はない。
また、ステアリングとペダル・ボックスは アジャスタブルだ。
尚、EPAS 電動パワー・ステアリングは、ノーマル・アクションに変更するオーダーも
可能である。
ダッシュボードには、7インチの TFT Display を持つ AIM MXG Data Logger を
装備、LED のギアシフト・インジケーターも有る。
データは、Wi-Fi で 飛ばすことが出来る様だ。
(これと似た様なことは、この一月の オートスポーツ・インターナショナルの会場で、
BAC Mono が、インターネットを通じてデータを読み取り、BAC の本社でそれを解析、
ユーザーに指示が出来るという事を、会場で同社社長から聞いたことがある。)
通常 70 liter の燃料タンクだが、これも オプションで、100 liter に変更し、
トラック用に 両サイドに給油口を設けることもできる。
この他にも、エンジン・パワーやレース用のオプション、改装等が順次用意される。
これらを装備し、2015 Radical European Masters Championship や
Pan-European Racing Series にエントリーも可能である。
今のところ その姿はレンダリングのみで、まだ写真は公表されていないが、
既に予約することは出来、実車は 年明けの Autosport International に登場、
来春までには発売開始の予定だ。 価格は、£131,940 - (~から) 。
Peterborough をベースとする Radical Sportscars は、今回、SR8 RSX と共に
SR3 RSX も発表(これについても別記するが)、ケーターハムや BAC Mono、
Ariel Atom 等とは別な意味で、非常に完成度の高いクルマをリリースしている。
毎年250台以上の Road & Racing Car を製造販売し、17年の社歴の中で、
SR3 RS は、既に900台以上が販売さた。
SR8 LM に至っては、Nurburgring Nordschleife でのラップ・タイム / 6分48秒00
は、15年近くを経た今でも 最速の記録として輝く。
http://fastestlaps.com/tracks/nordschleife.html
今回の SR8 RSX は 基本トラック・カーだが、僅かにディ・チューンして車高も確保、
ロード用に焼き直したら 面白いことになるんじゃないか !?
もちろん、ナンバー登録します。
これで 銀座四丁目を闊歩し、ちょっと路駐して 松屋のデパ地下に駆け込んで、
その日の夜食用に 好みのパンと食材を物色する。
そして 神宮外苑のイチョウ並木に赴き、向かい側のカフェテラスから 自身の車を
眺めながら 軽い食事と食後のコーヒーを味わう、... なんてのを想像してみてください。
少しくらいの雨なんか気にしなくてもいい !
SR8 の赤い色が、雨あがりの木漏れ日の中に映えるのを観るにつけ、
心ににじむ想いを感じ入るに違いない。 至福のひとときである !!
少し肌寒い今頃の季節が いいかもしれない。 コーヒーの暖かさが身にしみる。
フェラーリストにも真似の出来ない あなただけの世界を構築し、
"あ~、俺も いい人生が送れそうだ。 さあ、明日からまた がんばるか !! "
"来年は鈴鹿まで行って ひとっ走りしてみよう。"
"そうだ、ついでに京都にも行こう ! 嵯峨の鮎茶屋に寄ってみるのもいい。"
なんて つぶやきながら帰路に着く。 ....... と思えば、決して高い買い物ではない。
保証してもいい。(但、保証書は発行しません。)
単に速く走れれば いいってもんじゃない。
サーキットで最速のクルマは、街中(まちなか)でも一流である。
さて、以上が当店のオススメになりますが、いかがでしょうか !?