Legend

[pic. Sport Car Digest]


先月末、英Oulton Park で行われた Motor Racing Legend 。

古き良き時代は、偲ぶだけではいけない。
それを保存し、活かしていく事にこそ 意義がある。
イギリスやアメリカを視ていると、我々が接することの出来る
ヒストリック＆ビンテージ・レースだけでも、主だったレースは、
年に何度も開催され、イギリスに至っては それこそ毎月の様に
各地で催される。

レースだけではない。 Concours d'Elegance やオークション、
Salon Prive のようなイベントまでいれると、盛りだくさんで、
枚挙にいとまがない。

アメリカの偉いと思うところは、自国のヒストリックだけでなく、
イギリス、フランス、イタリア等の"歴史的" なクルマ達を、
まるで自分たちの遺産のように 素晴らしいコンディションで保存し、
活かし続けていることである。
すくなくとも、この状況を見る限り、日本のそれと比べると、
大人と子供ほどの差があり、それに接するにつけ ため息の出ること、
しきりである。

こと クルマだけに限っても この通りで、歴史的建築物やコレクションを
含めると、膨大な量が、個人や国のレベルで保存され 活かされている。

かたや 日本は、壊してしまってから 資料として残しただけなのに、
それを "保存した" !? と勘違いしているし、ましてや 活かすことに至っては、
わずかな例を残すのみである。
古き良きモノを、いとも簡単に壊してしまう日本の感覚は、理解し難い。

どう観ても、彼らのやることの方が、大人に見えて 仕方がない。
かって、３０年前に 初めてアメリカに行った際に、ある女性から、
"日本人って、子供ネ ! " と言われた事が 今でも耳について離れない。

アメリカかぶれ、イギリスかぶれと言われる前に、もっと本当の意味で、
かぶれるべきであろう。
カネさえ出せばいいってもんでは ないジャン ! ( 横浜ことば )