2014年10月28日火曜日

Why , Marussia !?



Caterham F1 の顛末の続きを書こうと思ったら、今度は Marussia が破産申請を
出したと言うニュースが飛び込んできた。
いったい 今年の F1 はどうなってしまったのだ !?

昨27日(月)、Marussia は破産申請を出しており、管財人として FRP Advisory
浮上している。 そして Marussia は、今週末の US Grand Prix を欠場する。

一番の理由は、Marussia を統括する ロシアの Andrei Cheglakov を後ろ盾とする
Manor Grand Prix Ltd. が、当面のレースを戦うに十分な資金が不足している為で、
既に 新たな投資先を模索してはみたものの、これまでに 結論を導き出す事は
出来ず、已(や)む無く 破産申請を出すという状況に陥ってしまったのが現状である。

ケーターハム同様に、アメリカGP以降、更に残りの2戦の出走が可能かどうかは、
新たなパトロンを見つけ出すことが出来るか否かによって決まることであろう。
但し、スタッフはまだ 解雇されてはおらず、今月分の給料までは 支払われたという。
また 現スタッフが、このまま仕事を継続する事が出来るかどうかを含め、
管財人である FRP Advisor の腕の見せ所ではあるが、少なくとも現状では、
非常に困難な状況であるのは間違いない。

確かに FIA 傘下の他のレースを含めても、F1 Racing は別格と言ってもよく、
そのレースを戦いながら 次々と新技術を投入し、次なるステップアップを目指す
のは並大抵の仕業ざではない。
その為の十分な資金や技術開発力を維持する為、我々の想像を超えるほどの
オペレーションとマネージメントの創造と努力が必須だ。

でも ここ10年来、トップクラスのチームと弱小チームの格差は目に見えている。
それに追い打ちをかけるように、今季からのエンジン規格の改定、諸々の規則の
変更やらで、弱小チームの負担は限界に達している。
その結果が 今回の Caterham であり、Marussia なのだ。

勿論、世の中の趨勢として、エコやハイブリッドに傾注すること自体は間違いではない。
でも それは F1 だけが担うことだろうか !?
当然のように、世界の名だたるメーカーは 莫大な投資をして それに取り組んでいるが、
果たして F1 も 同等の努力を担わなければならないのだろうか ?

そもそも、レースとはなんぞや !?
古来、千年の歴史が示すが如く、人々は 戦うことによって その闘争心を鼓舞し、
また、それを観る者は その結果に一喜一憂して、時にそれを楽しみ、
自身の日常に照らし合わせて、夢を育むのである。

F1 は その自助努力の結果、必然的に新技術を開発し、それを世の中にフィードバック
はしてきた。 それで充分じゃないか !?
むしろ 最大限に努力すべきは、クルマの製造と販売を生業(なりわい)とする
自動車メーカー自身であろう。 その責務はこの上なく重いものだ。
そして 日本の HONDA は それを同時進行し、体現してきた。
その為にサーキットまで自前で用意し、実直な努力を惜しまない数少ないメーカーだ。

それでも、2016年から参戦を予定する Haas F1 のように、新たに F1 に挑戦しよう
とする輩(やから)が後を絶たたたないのも 世の常であるし、
それなくして 世の中の進歩や技術革新が有り得ないのも、厳然たる事実である。
これは決して 鼓舞でも何でもなく、現実である。

しかし 今季の F1 は、規則や規格に対する過度の変更が(!?)為された事により、
レース自体が面白くなくなり、結果、多数の観客と視聴者を失ってしまった。

人は 常に最高のモノを求めるのが その習性である。
だからこそ、世界は(人類は)現在の地位を確立し、更なる発展を夢見るのである。
FIA は、これらの事象を重く受けとめなくてはならない。 そして答えを出すべきである。

何度でも言う。  ...... レースとはなんぞや !!

[bbc.com/news]  [autosport.com]  [1 skysport.com]