2014年10月9日木曜日

Zenos E10 driven !


bycars. ru

既に 一年以上前から その噂が囁かれ、この一月に Birmingham で、
初めてその姿を現した "Zenos E10 "

Steve SutcliffeBrands Hatch にクルマを持ち込み、同車初のサーキット取材
を試みている。   https://www.youtube.com/watch?v=ZGDl5SckbT0

しかも今回は ビデオでもわかる通り、まだ完全なプロダクション・カーではなく、
特にコクピット廻りは かなりラフな仕上げがなされている状態だ。

しかし トラック走行を含め、周囲の一般道の走行でも支障のある状態ではないし、
プロトタイプだから、Zenos Cars のボス、Ali の好意で 通常よりも早い時期の取材
の提供がなされたのであろう。 このタイミングで 取材が許されるのは 珍しい。
Autocar の Sutcliffe だからだろう !

ただし 取材に当たった Sutcliffe は、決してベタ誉めするワケでもなく、
粛々と自身の業務をこなしているようでもある。
それは 取りも直さず、まだ未完成のプロトタイプの試乗であるから、
決定的な言葉、断言を避けているともいえる。
だから 観る側も それを承知で理解すべきだ。
彼は、"今回の取材は まだ Zenos の序章に過ぎない。"  としている。

事実、さらにアップ・グレードし、50馬力を追加した "E10S " についても
示唆している。 わずか 690Kg の E10 には 注目すべきだ。
ライト・ウエイトこそ、我々の目指すところだからだ。
しかも、E10 は 基本的に ロード・カーだ。
そして、E10 は今後さらに、E11、E12・Coupe へと進化していくことになる。

ちなみに、E10SE10 より 5000ポンド高い £29,995- 、
0-60mph も E10 よりも 0.5秒早い 4.0Sec だ。

私自身、この一月のバーミンガムの会場で観たE10 も、その時は外観だけの閲覧
にとどまり、ボンネットを開けて エンジンルームや足廻りが覗けたワケではない。
でも、立ち上がったばかりの小さなメーカーではあるが、
彼らの話を聞いていて、なかなかの気迫が感じられたのも事実である。

Zenos Cars は、クルマ自体のシンプルな構成と 廉価な価格設定を旨とし、
元 ロータスからケーターハムに転身したエンジニア、Ansar AliMark Edwards
そして Sutcliffe も長い付き合いの 元ケーターハムのエンジニア、Chris Weaton
が中心となって、新たに起業して作り上げたのがこのクルマだ。
彼らの Resource(リソース)を結集した新しいカタチのスーパー・セブンと言っても
過言ではなかろう。
[Maps to Zenos] (A11 を挟んで クルマで10分のところにロータス本社が見える)
                                
            
ひとつ特徴的なのは、クルマの四隅の "カラー・ウイング" が Removable(脱着)
出来る点で、別の色のパーツに交換すれば、"変身" できるものだ。
日本でも、ダイハツの Copen の新型は 同様な変身が可能である。

そして、同じく バーミンガムのショーに登場した Caterham / AeroSeven とは
マーケットも近似するだろうが、どうもこの様子だと、Zenos の方が その開発や
発売時期も 先行することになるのかも知れない。

いずれにせよ、いつもながら "美味しい" クルマを次々と登場させる英国には、
今後とも 目が離せません  !!

"そうだ、イギリスに行こう ! " ....... ン !?