2014年10月31日金曜日

Caterham F1, So and So !

 skysports.com

さて、先週からの Caterham F1 の話の続きだ。

先週21日(火)、チームにマシンを制作・供給していた Caterham Sport Ltd.
破産申請を出しているが、この一週間~10日、
Caterham F1 Team を売ったとされる Tony Fernandes
買い手の Engavest SA、管財人の Smith & Williamson の O'Connell 、
この3者の間で 三つ巴の論争とやり取りが続いている。


まず O'Connell によると、チームの設備や備品、F1マシンの所有権は 現在、
管財人の手にあり、Leafield のファシリティーから勝手に外に出すことは
許されないと言っている。

しかし チーム側は、マシンの所有権とレースのエントリー権は 別の会社である
One Maresia Racingteam(1MRT)に帰属しているものであり、
例え資材がファクトリー内にあろうが、それに対し 法的な影響力は及ばないと主張、
管財人のやっている事は、チームにとって 決定的に不利な影響を及ぼしたと発表。

23日(木)朝には、管財人は ファクトリー内に従業員が立ち入るのを拒否した。
施設は 管財人の管理下にあり、1MRT は支払いを怠っているから、
諸々の条件を満たさない限りは、施設を使用することは出来ないと述べている。
納得できる回答を用意すべきだと。  [bbc.com/news]
かわいそうなのは、会社を信じ 笑顔を浮かべながら仕事をしてきた従業員達だ。
[Caterham Leafield 2012]

CaterhamMarussia は、弱小チームだと称されるが、
本当の弱者は彼ら 従業員達であろう。 チームオーナーは相変わらず "金持ち " で、
自分たちの都合で チームを売ったり買ったりしているのだから。
[therakyatpost.com]   オーナーたる者は、もっと確固たる信念と展望をもって
事に当たるべきである。 中途半端な判断で事を進め、F1 業界やファンを
翻弄させてはならない。  [themalaysianinsider.com]

そんな中、エクレストンは、チームの売り手である Tony Fernandes
買い手の Engavest SAや管財人のやり取りの様子をみるに鑑み、
ケーターハムは F1 をやめたほうがいいんじゃないか と言い、
そんないざこざには 関わりたくないし、誰が所有者かは知らない、知りたくもない、
と冷ややかなコメントをしている。  (可夢偉はどうなる !? )

一方 Engavest SA は、" 元のチーム・オーナー(達)は、契約の合意はしたが、
それ以降、合意内容通りの株式の譲渡を怠っており、我々は法的な所有権の
無いまま資金を投入し、チームの運営を強いられてきた " と主張。
今後状況によっては Fernandes や その関係者を相手に法的な措置を取るという
警告をした。 " 我々は 撤退も含めたあらゆる可能性を考えなくてはならない。" と。
これには、管財人に対しても意義を申し立てるという意味合いも含めての事の様だ。

" 我々は 契約条件を全て満たし、株式の移譲に関する支払いを行った。
 しかし、Fernandes 側は、所有権譲渡の手続きを完了していないし、
 株式は譲渡されていない為、引き続き Fernandes が ケーターハム F1 の
 オーナーだから、チームに関するすべての責任を負うべきである。" と主張する。
 [theguardian.com]

そして Engavest を代弁する Colin Kolles は、"Engavest1MRT を買収し、
マシンと機材は 1MRT に属している。 買い手は すべての条件を果たしている。"
"この論争の肝は、Leafield の施設の中の 何を、誰が所有しているかという事だ。
 管財人は全体像をよく把握していない。"  [autosport.com]

さて、肝心の Fernandes はというと、" 今回の問題は 全て新しい所有者(買い手)
にあり、全部の責任を負うべきだ。 Engavest は、株式譲渡の条件を満たしていない。
だから 依然 所有権は私にある。" と明言している。
Fernandes は、相手(Engavest SA)の声明は "ゴミ(garbage)" だと強く非難した。
[bbc.com/sport]

skysports.com

Fernandes は、" スタッフとすべての債権者に対して支払いを遂行するという確約
のもとに 本契約に合意をしたのであって、それが実行されない限りは、
株式の譲渡はしない、と念を押したものだ。 でも彼らは それが出来なかった。
よって 私には 株式譲渡の法的な義務もない。( 株式は譲渡されていない。)
彼らは 約束を果たすことが出来なかったのだ。"
" しかも 債権者に支払いが滞っているために、銀行の管理下になってしまった。
我々は何度も これらの条件を満たすよう言い渡したが、彼らは実行出来なかった。"
[Source, f1gate.com]   [www1.skysports.com/]


さあ、これでは 泥試合だ。
部外者には、どれが正当な言い分なのかの判断はムリである。
あ~ァ、 こんなことを F1 の世界でやって欲しくないヨ !
確かに 多額のカネが動くのは事実だが、それならそれで もっとしっかりやってくれ !!
ただでさえ、今年の F1 を取り巻く状況は 問題が山積しているのだ。
http://britishgreenyokohama.blogspot.jp/search/label/f1%202014

これ以上こんなバカげた争そいは やってほしくないし、視たくもない。
多分、どちらかの良識が欠如しているのだ。 いや、双方とも 欠けている !
カネが絡もうが からむまいが、これは良識の欠如である
いみじくも エクレストンは、" 彼らは 自分達に都合のいい事しか言わないだろう。
だから オレはそんなことに関与したくはない。"
(可夢偉はどうなる !? )  [www.kamui-kobayashi.com]

たとえ それが時代の流れであろうと、巨万のカネが動くようになってしまった
近年のモータースポーツは、あらゆる思惑が交錯し合い、時に今回の様な泥仕合が
繰り広げられ、観ている者を翻弄させる。
少なくとも モータースポーツを愛するファンは、そんな泥仕合を観る為に
サーキットまで足を運んだり、テレビで観戦するのではない。


レースを主催するオーガナイザーを含めた その関係者、団体、
また、サーキットの観衆の面前で 主演を演じる各チームのオーナー達は、
出来得る限りの努力と思慮をもって、レースに臨むべきである。
今回の騒動(まだ 終結してないが)は、ある種 恥ずべき行為であろう。
今後共、この様な状況に関与する者は すべからく真摯に受け止め、
清楚な心を持って サーキットに登場し、レースを演じなければならない。

こんな醜い状況を いつまでも露呈してはならない。  心すべきである !!
[British Green Yokohama / Opinion]


PS ;  買い手側の表向きの代表、アドバイザーと称される Colin Kolles は、
    この6月頃の買収劇の以前には、ルーマニアから F1 参戦に声を上げた
    "Forza Rossa" というチームに かなりの部分 関与していた。
    さらに今回は、Kolles の他に Constantin Cojocar という者が居り、
    この顛末の処理役であるという。 彼も "Engavest が チーム運営の費用を
    補填できなかった為に、Caterham F1 は失速したのだ。" と言う。
        [independent.co.uk]

    そして、Kolles は これを機に、既に FIA から F1 に参戦することの同意を
    取り付けていると言われている Forza Rossa を、再び表舞台に登場させ
    ようと画策しているという見方もある様だ。  [www.f1today.net]
    しかし Forza Rossa も、準備不足と資金不足の問題を抱えているとの
    指摘がされている。
    新たに F1 に参戦するという事は、そんな簡単な話ではないのである。

    そして、F1は 大人のスポーツである 
    遊び半分でやっていることではない。 そこに妥協の余地は無い !!