2014年10月23日木曜日

Custom Carbon-Fiber Monocoque

[Source ; Jalopnik、Road & Track]
​James Glickenhaus' SCG 003 Will Swap From A Twin-Turbo V12 To TTV6

この世界(!?) で特異な存在感を放つ James Glickenhaus 。
Aged 64、born in New York

95年までは 主に映画界で活躍、監督、ディレクターとして才能を発揮していた。
その後、父の経営するファイナンス、投資会社で この方面でも敏腕として馳せた。
[his Video]
恐らく そこで成した財で 彼のセンスを込めた カー・コレクターとして著名となった。
もちろん その萌芽は、彼の若い頃からだろう。

ここ数年の彼の動向は目を見張るものがあり、際立った行動に出ている。
それは 既に世に出ている Ferrari Enzo ベースの P4/5 Pininfarina であり、
430 ベースの Ferrari P4/5 Competizione では、EX-P1 でのクラス優勝を
成し遂げている。  [past Blog Spot]

2006年頃から、既に その前兆は始まっていた。 [introduction Video]
世にコレクターは 星の数ほどいるが、彼ほど その坩堝(るつぼ)に踏み込んだ者
はいない。  [his Garage]

そして 今、新たな画策を企てる。
それが Scuderia Cameron Glickenhaus を名乗る "SCG 003" である。
[Video]  [Facebook]
今回 彼は フェラーリやピニン・ファリーナの手を借りずに、自らの企画を立ち上げ、
来季の Nurburgring に SPX クラスで参戦し、Le Mans にも挑戦しようとしている。
(ル・マンでは、特別枠の Garage 56 Pit に位置することになるだろう。)

それら全容は 昨年末あたりから徐々にに明らかになりつつあるが、プロトタイプが露出
するのは、来年3月の Geneva Motor Show まで待たねばならないだろう。
クルマは既に今年の初めから準備に入っており、この夏には最終デザインも
固まっているハズである。

現段階で判っているのは、Twin-Turbo V12 を積んだ ロード・リーガル(TT12) と、
同じく Twin-TurboV6 を使用する トラック・バージョン(TTV6) が用意される。
ロード用には、何段階かのエンジン・チョイスが出来るらしい。
トラック・バージョンは、ギアボックスと足回りは専用のものが使用されるが、
基本の ChassisCF Subframe は同じもので、しかも Road ⇔ Race への衣替えは
容易に行うことが出来るのだという。 ホィールベースも同じ寸法だ。


さらに トラック用の TTV6 には、Honda 3.5 liter V6 Twin Turbocharged を500Hp に
スープ・アップしたものを用いるという。
エンジンは SCG でチューニングされ、SCG のバッジを付けるかも知れない。

Honda Accord に積まれる J35Y Engine278Hp、J35y4Acura RLX
圧縮比は 11.5:1 に上がって 310Hp だが、Honda Performance Development
Daytona Prototype で使っている HR35TT Racing Engine もあるし、
SCG 003 のトラック用には、どの辺がベースとなるのかは明らかでないが、
多分 HPD とは直接結びつかないだろう。 でも 解らないな。

尚、SCG のスタッフが 今年のペブルビーチで明かしたことによると、
ホンダ V6 は、トラック用・ロード用の どちらかとも言わなかったというが、
レース用は V6 だろうが、もしかしたら ロード用にも Honda V6 を使うことがある
かも知れない
また、ハイブリッド化することにも 僅かながらの可能性を残している様だ。

vir carscoops.com

車輌のデザインについては、ピニンファリーナの著名なデザイナーである Lowie
Vermeersch が主宰する Gran Studio で行い、主に Goran Popovic が中心となり、
LMP1風のデザインに仕上げて、フォーミュラ・ワンも経験している Paolo Catone
エアロダイナミクスのエンジニアとして これに加わる。
更に Paolo Garella が プログラム・マネージメントを仕切り、全体を統括していく。


Garella は、" Gim は、未来に向けて すばらしい選択をし、我々も 偉大な冒険に
一歩を踏み出したのだ ! " と。
スタジオのボス Vermeersch も、" この様な挑戦は すべてのデザイナーにとっての
夢であり、小規模ながら情熱的なエキスパート達が、非常に希な状況の中で、
且つ 申し分のない環境で一堂に会して プロジェクトを進めることが出来るのは、
とても素晴らしい事だ。" とコメントした。