オックスフォード近くのWitney にある Frontline Developments は、
British Motor Heritage Ltd. がリリースする MGB-GT のホワイト・ボディー
を使って、殆んど 新車状態の 1962 MGB LE50 を、150時間の手間暇をかけ、
造り上げてしまう。
来年の MGB 生誕50周年と、自らの会社の20周年に際して、企画したものだ。
ただし、エンジンは Mazda ユーノスの2リッターを使うが、
コンロッドとクランクシャフトを強化し、テフロン・コートを施したピストンを使用して、
215馬力にスープアップしている。その他、各所に軽量 且つ高度に強化された
パーツを多用し、足腰も しっかり固める。
当ブログでも紹介した事のある、"Singer 911" に近いポリシーを貫く。
いわゆる、"Old Car-New Tech" だ。 最高速は 250Km/h に及ぶ。
純オリジナル主義を貫くのは、それはそれで、真っ当な方法ではあるが、
外観や雰囲気共に オリジナルを尊重しつつ、それを遥かに凌ぐ順当な走りを
確保し、現代のサーキットやオンロードで 納得のいく結果を出せるのは、
素晴らしい事だ。 これなら、日常の使用にも 充分耐えられるだろう。
これからの時代のレストレーションとして、そのポリシーは 尊重されるべきものだ。
但し、Singer もそうだが、かなり高額なものとなってしまうのは、いたしかたない。
でも、その価格に見合った結果を出しているのも、まぎれのない事実であり、
これを手にして 乗ってみれば、充分満足し 納得のいくモノであるのは 明らかだ。
来月のNEC Classic Motor Show に出品し、限定50台の注文を取るので、
急いだ方がいいかもしれない。 価格は £50,000- だ。
この数日、英国ポンドの為替レートはジワジワ戻りつつある。早い方がいいかも。
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Video Part 1、 2、 3