2014年1月24日金曜日

Zenos E10 / Birmingham

[Pic. British Green Yokohama]  Click ↓

つい2年前まで ケーターハムのCEO を務めていた Ansar Ali
そんな彼が 独立して ロータスにほど近い ノーフォーク州 Hethel で創業した Zenos Cars。
そして今回 この会場、Autosport International で  "E10" を発表するに至った。

ケーターハムの Aero Seven と比べても、かなり簡素でシンプルなクルマに見える。
でも、おそらく彼は ロータスの100分の1 にも満たない施設で これを実現しようとしている。
ここに注目すべきだ。 だから毎日、彼の頭の中は このクルマの事で頭がいっぱいになって
いることだろう。 それこそが彼の情熱なのだから。
バーミンガムの会場で Ali と しばし面談して感じたことである。

実は エアロ・セブンも ゼノスも、これらを開発するに当たっては ついセブンの事を念頭に
描くから、それがデザインにも反映してしまう。 もちろんそれは当然の事だし、
この Zenos にしても この写真で見る様に、黒ベースの車体の 四隅の赤は
セブンの前後フェンダーを彷彿させる。 ゼノスはこれを "Colour Wings" と呼んでいるが。
しかし 大きな違いは、エアロ・セブンが FF なのに対し、ゼノスは ミッド・シップだ。

この価格で ミッド・シップだ。 そう思えば このクルマの価値が解ろうというものである。
今回 Zenos を開発した Ansar Ali 
Lotus Caterhamに長年在籍した経験から、EliseSeven も知り尽くしている。
その彼が 世に問う Zenos の ドライバビリティーが、第一級のものであるのは
想像に難くない。

彼は 出来るだけシンプルな方法でクルマを仕上げ、製品化することを模索する。
そして 出来るだけリーズナブルな価格で販売することを考えている。
Ali は、誰もが求めやすいミッド・シップGT を目指しているに違いない。
だから オプション別の基本価格は £24,995 - に設定されている。

パワー・トレーンは 2.0-litre GDI Ford / 200bhp をベースに、車重は650Kg だから充分軽い。
足回りは In-board Bilstein DamperEibach Spring が標準で
希望であれば トラック用に ドライサンプ・キットやロール・ケージの設定もあるし、
コイル・ダンパーユニットも 1,200ポンド程度で グレード・アップできるので、
この辺も リーズナブルだ。 各オプションも 良心的な価格設定になっている。
また、ロード用にも ワイパー付きのウインド・スクリーンやトノ・カバーも用意している。

クルマは 既に予約を開始しており、最初のデリバリーは この年末か 来春頃になるだろう。
尚、会場には まだ簡単な一枚のリーフレットしかなく、近々に数ページのカタログも
出来上がるそうなので、出来次第 送ってもらうように Ali にお願いしておいた。
そして ウチでも予約を開始している。  更に、今後のクーペ・モデルにも期待したい !

[ ....., and Ali ]