Photo ; British Green Yokohama (Click to enlarge ↓ )
さて、これが KTM X-Bow だろうという事はすぐ判ると思うが、
新型のロード用クーペではない。 例の 独 Reiter Engineering GmbH からリリースされる
(耐久)レース用・GT4 カテゴリーの X-Bow だ。
このクルマについては 以前このブログでも紹介したが、改めて 実物を目の前にすると、
チョットした感動を覚えるのは 正しい反応だろう。
ベースは X-Bow なので ランニングコストは廉く、長距離レースにも対応は容易い。
当然 シャシーは カーボン・モノコックだし、更にコクピット廻りには強固なロールケージと
エンジン・ベイにも十分な補強が施されている。
但し、引き続き ドアは無いから、写真の様に フロント・ヒンジのグラスルーフを撥ね上げて
コクピットに乗り込む。 この状態で 車重は999kg、これに Audi 2.0 liter TSFI 4-cylinder を
360hp にスープアップしたエンジンが搭載される。
変速機は パドルシフトの Holinger 6 speed sequential で、Bosch のRacing ABS を装備、
足にはマシニングで仕上げたアップライトを用いる。 Holinger は、オーストラリアのメルボルン
から東に30km ほどの Kilsyth に在り、レース用のトランスミッションを専門に製造する。
クルマは 既に レースでも活躍し、十分な成績を収めている。
尚、現状では あくまでレース用なのだが、本日 説明を受けた KTM のスタッフによれば、
幾つかの変更を施せば オンロードの登録は可能だろうと コメントしている。
クルマは外装の無いベーシックな状態で、KTM から Reiter Engineering に運ばれ、
そこで エンジンとシャシー、外廻りの仕上げが行われて カスタマーにデリバリーされる。
気になる値段は 決して安くはなく、€ 139,000 + VAT だから、現地価格でも2000万円は
少し超えるが、十分納得できるものを持ち合わせているハズである。
しかも 申込時には 半分以上の € 80,000 を渡さないと仕事に取り掛かってくれない。
まあ、モノがモノだけに、しょうがない。 残りの € 59,000 は、デリバリーに際して支払えばよい。
結果的に、日本の ややこしい(!?)車検を通過した後の価格は、今回 国内販売の始まった
BAC Mono とほぼ同等の価格になると想われる。 つまり、2800万円+、でしょう。
さあ、あなたなら どちらを選ぶのか、十分ご検討されたし。
カネさえ払えば 手元に届くというものではない。 日本のマガジンに詳細な情報が載るには
かなりの時間がかかるか、むしろ この手のクルマは掲載されない場合が殆んどだから、
当店とも十分に ご相談頂きたい。 買う決心がついた方は、ご連絡下さい。
高飛車な言い方ではあるけれど、これが現実だから。
ご希望が有れば、ドイツのファクトリーに ご案内もいたします。 どうぞよろしく。