2016年1月28日木曜日

Zenos E10R in Birmingham

   Photo ; British Green Yokohama  Click to enlarge  )


2年前の Birmingham の Racingcar Show に始めて登場した Zenos E10。
スタンダードな "E10" と アップグレードした "E10S" は既に販売を開始しているが、
今年のバーミンガムでは、そのトップ・グレードである "E10R" が公開された。
昨年末にも 当ブログでリポートした通りだ。
britishgreenyokohama.blogspot.jp/search/label/zns
britishgreenyokohama.blogspot.jp/search?q=Zenos+E10R

英誌から その挙動を " Huge Fun !! " と賞された E10R は、Ford EcoBoost / 2.3 liter Turbo
を擁し、700kgの車重に対して350bhp を絞り出す。 最高速は "控え目の" 250km/h、
0-60mphは 3秒で走り切り、Road & Track を軽々と熟(こな)す実力を持つ。
最小限のパッドを張ったカーボン・シートには 独Schroth の 6ポイント・ハーネスが備わる。
販売開始予定は、今年の夏頃からか。  予価は£43,995 から。

フレキシブルなアルミのバックボーン・フレームを持つ E10 シリーズは、
低コストと強度を両立させて 生産性の効率化も実現した優れた構造である。 しかも軽い !
軽さは、我々にとって生命線ともいえる。 軽さがもたらすハンドリングは、一度味わうとクセになる。
重くても馬力が有れば クルマはいくらでも速くなるが、"Fun to drive" を実現する為には、
重い車重を制御する格段の技術力と格段の馬力が必要だし、何よりも コストアップが必然となる。
軽い車重と高いクォリティーを持つ Zenos は、ミッドシップ・スポーツの中でも最安値の部類だろう。

一年前の1月には、ノーフォーク州 Wymondham に在る Zenos Cars の工場を訪ねている。
britishgreenyokohama.blogspot.jp/search/label/zenos

Norwich に向かう A11 を走り、右側に Snetterton Circuit の看板を見ながら、
そこから約15km先のジャンクションを左に降りて、2kmちょっと行くとファクトリーに到着する。
同じジャンクションを右に向かうと Lotus の本社が在るが、この20年間に何度も訪れたものだ。
ロータスは自社のテスト・トラックを持つが、駆け出しの Zenos には スネッタートンが最適の
テスト・コースとなろう。 いい環境だ。 会社から15分で着くことが出来るのではないか。

余談だが、この辺りは交通渋滞なんか無いし、そもそも信号なんか無い !  15分は余裕だ。
信号がなくても、交差点の安全性は 例の Roundabout で確保している。
これは実に合理的なシステムで、"信号待ち" に相当する時間は圧倒的に少ない。
交差点に進入するクルマが少ない時には 一瞬で通過する事が出来る。
youtube.com/watch?v=S-x2raIwxCs  [Video Roundabout]
どこかの国みたいに、対向車が来ないのが確認出来たにもかかわらず、
黙々と待機するようなアホな状況は、全く無い !!  歩行者だって クルマが来なければ、
信号が赤でもどんどん渡る。 信号が変わるまで ジッと待ってる人は、10人に1人もいません。

同じ距離をクルマで移動する場合、場所にもよるが日本の半分ほどの時間しか掛からないだろう。
英国で信号が存在するのは、大きな街の大きな交差点だけである。
日本は毎日毎日、全国的規模で どれだけの時間とガソリンをムダにしているのか。恐ろしい事だ !
更に英国の全ての高速道路は無料である。 素晴らしい !!
東京の国道16号線に相当する "M25号線" は、東名高速より立派な片側3車線の立体交差で、
ロンドンを完全に一周している。 英国の交通インフラは、日本より圧倒的に優れている。

さて本題に戻るが、昨年後半から Zenos Cars の代表になった Mark Edwards から会場で話を
聞いたところ、今後は 当初から予定している E10 のクローズド・モデルの開発を進め、
多分それは、ここ1~2年のうちに 発表出来るだろうとの事だった。
britishgreenyokohama.blogspot.jp/2013/09/zenos-all-new-product.html

更に "その先も、新たなモデルが有るんじゃないのか !? " と水を向けると、
ニャっと笑って、"それ以上は言えない。" と口を濁した。
更に "有るんでしょう !? " と追い打ちをかけると、やはり笑顔が返ってきただけだったが、
無いとは言わなかった。 ........ , 有るに違いなかろう !

No Door,  No Roof,  and No Window !
Shark !!