オーディオの専門誌を見開くと、"High-end" という言葉を
時々見かける、または 耳にするが、それは 単なる高級を通り越して
超高級、究極を意味するものであろうが、クルマ雑誌では あまり
使われない言葉だ。
というよりも、そんなクルマは滅多に無いから その言葉さえ見かける
ことが無いのだが、でも、間違いなくその様なクルマは存在するワケで、
今の日本の状況では、一生かかっても 1-2度、もし興味を持って
目を凝らしていれば 数度、その走る姿を観ることが出来るだろう。
幸い、今のネット社界では、"誰でも" 簡単に目にすることが出来る
ようになった。 でも、それは画面で見るだけで、いざ そのクルマの
所有者になろうなんてのは、"普通のヒト" には 見果てぬ夢である
ことに違いない。
しかし、世の中には "普通でない" ヒトも 稀に存在するので、
"そのヒト達" の為に造られているクルマがあるワケである。
幸いにも、自分の場合は 仕事柄、主にイギリスやアメリカで、
現車を目にしたり、運転こそはしないが、座り込んだりする事は有る。
実は、カネさえあれば 誰でも買うことはできるハズだが、
それを所有し、"使いこなす" ためには、カネだけでは解決できない
ことがあるのを承知すべきだ。
つまり、プリウスでも GT-R でも、今どき、滅多に壊れることは無い
のだけれど、この手のハイエンドなクルマは、私の想像だが、
きっと 壊れる、もしくは作動しなくなることが有ると想っている。
クルマによっては、多分、五分五分くらいの高い確率かもしれない。
それが 例え一億円を超すクルマでも、きっとそうだ。
ある意味 繊細だから壊れるという言い訳も出来ないではないが、
絶対壊れないという保証はどこにもないであろう。
多分、普通のクルマより、壊れる。 でも、一億円だ。
要は、言いたいのは、このギャップを承知し、それに対処する"心構え"
を持ち合わせることが出来るかどうか、ということだと思う。
もちろん、これでさえ カネで解決できることではあるし、
ウチでも、こういうクルマを売ることは さほど難しいことではないのだが、
むしろ 難しいのは、売った後のことだと思っている。
だから、売るに際しては 充分な "解説" をすることであるし、
買って頂いた後も、売る側としての対処の仕方もわきまえているつもりだ。
でもきっと、変な例えだけれど、結婚生活を続けていくのと同じくらい、
クルマがクルマなだけに、売ったヒト、買ったヒトとの関係をうまく維持
していくのは大変な事だと想像している。
でも、それを乗り越えてでもやってみようと思うほど、魅力的なクルマなのは
紛れもない事実だから、やっぱり やってみようと思っている今日この頃だ。
チョット大袈裟だが、これはまさに 人生そのものではないか !?
だから 可能な限り所有し、乗ってみて下さい。 奥は深そうだから !!
以下の2車は、その性格はだいぶ異なるが "ハイエンド" な車種であるので、
よ~く、検討されたし。
"Venom GT" は、この2年間で、まだ6台しか造られていない。
一方、"Huayra" は もう少し多いが、大した数ではない。 さて、どうする !?
Venom GT / Spyder Elise GT1 との比較
Pagani Huayra Factory