今月中旬から "Exige S" の生産が本格的にスタートしている。
[by Bruno Senna]
今年のロータスは、有る意味、激動の年でもあった。
いや、今は小康状態を保っているが、まだ 予断を許す状況では無い。
今週の憶測では、VW が触手を伸ばしてくる様なことも囁かれている。
プロトンやDRB-HICOM は、従来からVW とのつながりは少なからず
強いはずだし、話が早いかもしれぬ。
Bahar は、British Porsche やFerrari を目指したようだが、
ロータスの性格からしたら、McLaren、もしくは トラディショナルな生き方
としては、Morgan のような方向性を目指すべきだったのだろう。
だから、今から行う舵取りとしては、プチ・マクラーレン的な感覚が
いいのではないか。 [The Best of British]
決して大メーカーやナショナル・ブランドを目指してはいけない。
あくまで、キュッと締まったコアな会社にすべきだ。
そして 一番大切なのは、創業者チャプマンの意志を引き継ぎ、
主力は "Light Weight Small" を堅持しなければいけない。
Esprit は、おまけだ。 エンジニアリング部門の稼ぎを併せて、
充分な足固めをした上で 次のステップへ進むのが望ましい。
Bahar の考えた事は、ひとつの方向性としては 間違いではなかったが、
ロータスの存在意義をも失くしてしまうことに為りかねなかった。
やはり、ロータスは "Lotus" でなくてはならぬ。
だって、この世に ロータス以上の何があるだろうか ?
これ以上 愛してやまないクルマは、そうそう有るものではない。
ケーターハムがロータスみたいに育っていくことはないだろうし、
もし そうなる為には、やはり チャプマンか本田宗一郎のような、
希代のクリエーターの存在が不可欠である。
それどころではない !! 今の日本は 正にそういう人間を必要としている。
吉田茂、岸信介、池田勇人、田中角栄の次は誰だ !?
慎太郎さんが もう少し若ければ、面白いことになっただろうな。
それと、白洲次郎的な フィクサーも欲しい。
このままでは 日本は世界から見放されてしまうことに為りかねない。
今こそ脱皮すべき時だが、難しいか !?
ま、取りあえず、今日の所は ロンドン・オリンピックにチャンネルを
合せてみますか。
英車好きとしては、ロンドンに " こだわった" オリンピックの見方を しよう。
今回のオリンピックは、我々にとって そういう意味では格別だ。
"こだわりを捨ててはいけない。 つまらない人生になってしまうから。"